【北京五輪の闇】高梨沙羅選手の「幻の金メダル!」ジャンプスーツの規定違反!?→俺「これが白人種のダブルスタンダードというやつだ!」「協会はそういう相手の手口をよく研究しろ!」
2022年 02月 08日
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オリンピックの失敗と成功から学ぶこと!: 我々物理学者に協力を依頼しろ!
2002/02/15 09:37
男性 自由業 44歳 O型 徳島県
いやーオリンピックは面白い。世界の若者たちの挑戦心の素晴らしさ。貧乏父さんから金持ち父さんへ向かう、一発勝負の面白さ。これだからオリンピックは面白い。
さて、そんな中でも見過ごしてはいけない問題も多い。
あ)なぜドイツは東西統合の混乱にもかかわらず強いのか?
い)里谷選手などワイルドスキー派がなぜ良い成績を残し、スケート選手 が実力を発揮できないのか?
う)長野の覇者の日本スキーはなぜルール改正後急速に弱くなったのか?
などなど。面白い問題は山積み。また、こういう素朴な疑問に日本の マスコミはほとんど答えるすべがない。たまに国の特殊法人NHKが その政治力を使って海外の研究者から情報をもらう程度。
以前、里谷選手のことを書いたように、私はこういう問題にすべて 答えられる。我が家ではもうずっと10年以上まえから私が言って いること。常識。もちろん、その一部はこのBBSが出来てから、何度か ここで述べているから分かるだろう。まあ、参考のために少しだけ まとめておこう。
あ) なぜドイツはマイナースポーツにも強いかって?
その答えは もうすでにここで何度も書いたように、クラブ制度が確立している から。もちろん、その収益はプロサッカーが原動力。プロのブンデスリーガ の試合とそのトトカルチョ(サッカー宝くじ)で収益をあげる。 その収益で、サッカークラブはさまざまなマイナーなスポーツも含めて クラブ制度で幼少期から指導教育するシステムだ。体操、バレー、 バレーボール、水泳、空手、柔道、スキー、リュウジュなどあらゆる スポーツの指導体制が出来ている。子供はどんなスポーツをやろうが 自由。学校では基礎的学問をやり、放課後や早朝はスポーツクラブ でスポーツできるような地域密着型の非常に良いシステムが できているわけ。前にも書いたように、日本のJ-リーグはこれを目ざして いるのだが、totoの金に目がくらんだのが文部省と日本サッカー協会。 だから、一向にドイツシスポーツクラブステムに進まない。
い) なぜスケートの選手がだめで、モーグルやスノーボードの選手が良いのかって?そりゃ、前に里谷選手の話しで書いたように、試合前の精神集中プログラムを持っているかどうかの差が一番。精神集中し、リラックスし、ふだんの自分のまま試合に臨めない選手は自己ベストも出せない。
ましてや、堀井選手には気の毒だが、堀井選手のように、新しいスラップスケート時代に前世代のスケーティングのままのフォームと概念で挑戦しても世界の進歩に付いていけなかったことは明らか。なぜずっと前に我々理論物理学者に聞かなかったのか?スケートの基本はベクトルだ。/\/\/\/\と滑って行くにはより伸びた直線的なジグザグの方が早い。ましてやピッチが早い方が早い。清水選手がスラップでも成功しているのは、ピッチが早いから。スラップに変って何が変ったかって?そりゃ、かかとが上がる分、より後ろの方に蹴りやすくなったってこと。つまり、スキークラッシックのマラソンのように真後ろにも蹴ることができるようになったこと。そのため、昔のように斜め後ろに蹴り、斜めであるために一歩一歩のストライドを長くするためにピッチを落とした滑り方よりは、非常にピッチを早くしてより後方に蹴るようなフォームの方が早い。したがって、より陸上の短距離選手の走り方に近い滑り方が適しているということ。だから、手を短く曲げ、ピッチを早くした選手の方が原理的に早くなる。これを知ると、堀井選手のフォームは時代遅れと分かるだろう。
う) 一方、スキーの原田選手たちはスキーの板の長さのルール改正の実質的効果よりも、その心理的効果で負けたような感じだ。アマン、マリシュなど実質的には日本選手と同じような体型の選手が優勝している。私はずっと前から我が家では言っていたことだが、板が短くなれば、先の方の抵抗が減る訳だからどうしても前傾姿勢になる。それを補うには、重心を少し後ろへ下げるか、あるいは身体を前へ突っ込まないひと昔前のフォームに戻る必要がある。また、背中はできるだけ飛行機の翼の上面のようにせむし男のように丸める。中に何かパットでもつめれば最高だ。とにかく、背中の流線形で浮力を増すこと。だから/ ̅ ゚ジャンプよりは/⌒ ゚ジャンプの方が良いわけだ。ところが、舟木選手も原田選手も相変わらずV字の間に顔を突っ込むスタイルだ。人間一度成功した方法を手放すことは難しい。(だから新しい選手に変えた方が良いわけだ。)
昨夜のNHKでオリンピックからの委託で研究しているヨーロッパの教授 の話があったが、なんでNHKは何年も前にそれを日本選手に教えてやらなかった のか?あるいは何でスキー協会は我々理論物理学者の意見を求めない のか?(これは水泳でも陸上でも何でもいっしょ。基本は我々の 良く知っている力学だから。)ちゃんと我々にお金を払えばいつでも 指導してやるさ!!もっとも私のように自身が今も立派なスポーツ マンで過去にもスポーツマンの経歴を持っている理論物理学者じゃないと 無理だけどね(日本のほとんどのスポーツ科学者は知ったかぶり博士の 自他認識障害者だからね!)。現状では日本では私のみ。
まあ、私が現役の選手だった頃、あるいはそれ以前から、日本のスポーツ界がオリンピックで弱いのは何故か?それこそ、日本人の
科学音痴が原因。スポーツは科学的にやらない限り世界記録には届かない。がむしゃらに練習しても上達しない。研究ももちろん
いっしょさ。がむしゃらに論文読んでも良い研究はできない。科学的に合理的に研究しなくてはできないんだよ。
私が何度もずっと前(高等教育フォーラムでは数年前)から言っているように、スポーツはその国の科学音痴度を計っているんだよってね。スキーで日本選手が25、6位。良くても7位。日本の国際競争力がやっぱり25、6位。ほら、だいたい合っているだろう?高等教育システムやスポーツクラブシステムが改善され、オリンピックの順位が上がっているということは、その時には国の経済力や競争力もほぼ比例してアップしているんだね。
だから、私がオリンピックは面白いって思う訳。分かってくれるよね?
836 ウォザースプーンの悲劇とファンファルドの復活!
2002/02/17 10:48
男性 自由業 44歳 O型 徳島県
いやーオリンピックは面白い!
前長野大会の覇者の一人、ウォザースプーン選手の悲劇の500m。 オリンピックにはいろんなドラマが生まれます。彼はたった5歩で 転んでしまった。緊張の余りの失敗。昨日の1000mでは、最後の カーブでバランスを崩し失墜。とうとうメダルなしとなってしまった。
それに対して強豪オランダの復活。一時は、スラップスケート時代 に出遅れ、長野にも落選してしまったファンファルド選手が見事 ぶっちぎりの世界新記録で1000m優勝。感激の涙となった。
このように新技術が生まれた時の対応の仕方は実にさまざまで面白い。
だいたい以下のような対応がある。
あ)従来のもので十分と考えてしばらく様子を見る。い)これだ!これはチャンスと考えて積極的に変更する。う)従来のものを知らず、まったく新しい技術で育つ。
もちろん、ファンファルド選手や堀井選手は(あ)だった。一方、清水選手は(い)。ウォザースプーン選手は(う)だった。したがって、(あ)を取った選手は様子を見ている内にあっという間に時代遅れの選手になっていった。しかし、苦労しながらも(い)を目ざした選手はなんとか対応できた。ましてや(う)の選手はまったく新しい時代の英雄となった。
しかし、それは新技術が現れて直後の混乱の時代だけの話。新技術が定着し、それが良いと分かれば、今度はえ)新技術に合わせて、もともと身体能力の高い選手たちが挑戦してくる。それがファンファルド選手だった。前回の長野では代表すらなれないほど時代遅れになったスケーティングを完璧に新しいスラップ技術を身に付けて完全復活した。お見事としかいいようのない快挙と言える。この身体能力のある選手たちの挑戦に前回の覇者のウォザースプーン選手は震えた。
スラップスケート時代は、1)陸上選手のようなコンパクトな縦の腕の振り。2)早いピッチ走法。3)後ろへの蹴り。がもっとも物理的に適したフォーム。一方、旧世代のノンスラップスケート時代のフォームは、1’)腕を伸ばし身体を軸に回転した腕の横の振り。2’)できるだけ長いストライド走法。3’)横への蹴り。がもっとも物理的に適したフォームだった。
これを見ても、清水選手が対応でき、ウォザースプーン選手や堀井選手
が失敗した理由が分かるだろう。
では最後に、将来はどうなるか?これはどんどん選手が(1)-(3) に対応してくるようになり、タイムが早くなるので、カーブの対応 の差になってくると言えるだろう。どんどん直線コースでは陸上 選手のように縦にストライドを伸ばし、早いピッチで来るようになる。 そして、余りにスピードが出過ぎて、カーブで転び易くなるだろう。 したがって、カーブ技術の勝負に変ってくる。
そこで、可能な対策は、スケートがショートトラックの選手滑り方に変ってくるだろうということ。つまり、直線でダッシュし、カーブでは手を付いてバランスを取りながら足を止めて回るようなカーブ技術に変るだろうということ。すなわち、4)直線からカーブ前半でできる限りダッシュしてスピードを高め、カーブの最後(膨らんだと良く言われるところ)で、最大限に身体を倒し手を付いて足を固定してできる限り小さく回り、最後の直線コースでラストスパートする
という滑りに変るだろう。
堀井選手!この滑りに変えたら、次のオリンピックで完全復活する可能性は充分にあると思うよ!物理的にはこれがスラップの究極のフォームと言えるからね。
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クーンのパラダイム論再考:
2002/02/19 14:47 スポーツと科学の類似性!
男性 自由業 44歳 O型 徳島県
このBBSで私が、#836「ウォザースプーンの悲劇とファンファルドの復活!」 で分析したように、新しい技術が生まれると、その技術への選手の対応の 仕方はさまざまだ。だいたい、次の3つ:
あ)従来のもので十分と考えてしばらく様子を見る。 い)これだ!これはチャンスと考えて積極的に変更する。 う)従来のものを知らず、まったく新しい技術で育つ。 あるいは、(あ)から復帰して、 え)新技術に合わせて、もともと身体能力の高い選手たちが挑戦してくる。 特に革命的な新技術ほどこういうパターンになることが多い。
過去のオリンピックでも何度かそういうことが起こった。 1)水泳のバタフライ。(これは平泳ぎの一種として生まれた。) 2)水泳の回転ターン。(これは泳法の研究から生まれた。) 3)走り高飛びの背面飛び。(これは正面飛びから生まれた。) 4)スキージャンプのV字ジャンプ。(これはハの字ジャンプから生まれた。) 5)クロスカントリーのV字スケーティング。(これはスケートから生まれた。) 6)スラップスケート。(これはスケーティングの研究から生まれた。) などなど。
こういう新技術が生まれる度に、競技自体の概念の修正を迫られる ことになる。その結果、
a) 競技の概念の修正。
b) 道具の修正。
c) 練習や教育システムの修正。
などなど、あらゆる事柄を新しい技術に合わせてやり直さなくては ならなくなる。
したがって、(あ)のように、この努力を怠ったものは、競技者としては引退するほかはない。(い)のタイプは何とか新技術時代への転向が可能になる。そして、(う)のタイプは、新時代の輝かしい象徴になる。
実は、これがかつてトーマス・S・クーンという物理学者が、コペルニクス 革命やアインシュタイン革命を分析して「科学革命の構造」と 呼んだものとまったく同じパターンをしているわけだ。そして、 変化のもとになるものを「パラダイム」と呼び、 (a)-(c)の変化を「パラダイムの変遷」と呼んだわけ。 つまり、彼流に言うと、ノンスラップスケートのパラダイムから スラップスケートのパラダイムへ変化したというわけだ。
科学革命では、1’)コペルニクスの地球が回るという惑星系、太陽系という新しい考え方が現れた。
2’)万有引力の法則で、重力の法則が理解できた。
3’)ニュートン方程式や微積分学で物体の運動が理解できるようになった。
4’)アインシュタインの特殊相対性理論で初めて時間と空間を 同列に考える方法が現れた。
5’)アインシュタインの一般相対性理論で重力と時間空間の関係が リーマン幾何学という新技術によって理解可能となった。
6’)量子力学で始めて、粒子軌道ではなく波動関数によって 粒子分布を波動方程式によって扱えるようになった。
7’)DNAの構造解明で遺伝の法則が理解出来るようになった。
などなど。
これらが起こる度に、科学分野のトップランナーたちである科学者 たちは(あ)-(え)のどれかの対応に迫られる訳だ。みんな必死 で微積分学を身に付けたり、みんな必死でリーマン幾何学を身に 付けたり、みんな必死でシュレディンガー方程式の解き方を勉強したり、 みんな必死に遺伝子技術を身に付けたりするわけだ。
私がスポーツも科学も音楽も何でも人間がやることは基本的にはいっしょだと強く言う理由がお分かりだろう!
しかし、科学の現場を知らない科学馬鹿、あるいは科学社会学者はパラダイムの法則こそ真の法則で、科学の法則は科学者がその科学者社会で勝手に決めた相対的なことと考えているという始末。本末転倒だね、こりゃ!
つまり、スケートを例にすれば彼らの言っていることが如何にナンセンスか良く解る。彼ら流に言うと、ノンスラップスケート時代からスラップスケート時代に必然的にパラダイムシフトするのであり、この法則こそ真の法則だということになる。そしてスラップスケートが良いという事実はスケート選手たちが社会学的にみんなでコンセンサスを作って決めた一種の約束ごとだというのだ。
こりゃないだろ。実際に滑ってどっちが世界記録が出るか実験して決めたんじゃないの?つまり、物理的に科学的に実験を積み重ねて初めてスラップスケートの威力が分かったってことじゃないの?
これは物理法則のなせる技であって、単なるみんなの流行じゃないだよってね。この自然法則のおかげで、堀井選手もウォザースプーン選手も泣いたんだろってね!悲劇のウォザースプーン。スラップスケートが物理法則に適っているから、ドラマが生まれた訳だよねー!!
自然科学でもまったく同じ。別にアインシュタインのやり方をみんなで良いとコンセンサス作って決めたんじゃない。何度も実験して自然はアインシュタインの理論に従っていると分かったからみんな必死で使うようになった訳だ。量子力学も同じ。旧世代のニュートン力学で充分と考える人たちは、堀井選手のように時代遅れになってしまったわけだ。
ま、こういうわけで、クーンという人は一つの「現象」を発見しそれに名前を付けただけのことで、「法則」を見つけたという訳ではないんだね。だから、「科学革命の構造」っていう意味は、「科学革命という現象のパターン」という意味程度のものなんだね。それをパラダイムというオーダーパラメーター(秩序パラメーター)で計ることができますよっていったんだねー。なぜなら彼は磁性物理の博士だったんだからねー。だから、パラダイムというのは現象を計る一つの変数であって、法則じゃないんだよ。磁石は外から磁場をかけるからそっちへ変化する。同じく、スポーツも世界記録が生まれるからそっちへ変化するんだよ!まったく同じこと。共に物理法則が別にあってパラダイムが変化するわけ。パラダイムが先にあって法則が変化するんじゃないんだよ!
解るかねー?この違い?(この私の考え、私のオリジナルだから、こっそりパクるなよ!だまって論文や卒論なんかにするなよな。)
おい誰か井口のだんなに座布団3枚やってくれ!