【HAARPモニター観察】2月上旬の550nTの地震電磁波が登場!トンガの方向か?
2022年 02月 04日
2022/ 2/ 4 12:34 更新
太陽風磁場が南向きに大きく変化して、磁気圏の活動が激しくなりました。
担当 篠原
昨日のニュースの後、
太陽風の磁場は大きく南向きに強まり、
磁気圏の活動を強め、磁気嵐も発生しました。
昨日のニュースの時点で、
太陽風磁場は15nTに強まっていましたが、
その後も上昇して、3日17時(世界時3日8時)に19nTに達しました。
南北成分も追いかけるように南向きに強まって、
最大で -18nTとほとんど南向きだけの様な変化になりました。
南向きの最大は1時間ほどで終わり、
3日20時(世界時3ん値11時)には、一旦北向きに切り替わっています。
磁場強度も次第に下がり、
3日22時(世界時3日13時)には5nTと平均的な値に戻っています。
この間、太陽風の速度は500km/秒と高速の状態が続き、
磁場が下がった後は少し高まって、
520〜570km/秒の間を推移しています。
磁場が南向きに強まって、速度も高まっていたため、
磁気圏の活動は活発になり、
AE指数は1000nT近い変化が5時間ほど続き、
最大では1500nTに達しています。
また、Dst指数の速報値は -75nTまで下がり、
中規模の磁気嵐になっています。
現在の太陽風は、速度は540km/秒と高速で、
磁場強度は6nTと平均的な状態です。
南北成分は弱い南寄りになっていて、
AE指数は500nT程度の中規模の変化が発生しています。
27日周期の図を見ると、
前周期の1月8〜9日に今回と同じ様な磁場の強まりと
速度の高まりが到来しています。
今回の太陽風の乱れは、この変化の回帰だったのかもしれません。
前回は磁場が比較的北向きに振れたので、
磁気圏への影響は限定的だったのですが、
今回は南に大きく振れたため、活発な活動が発生しました。
太陽は、2936黒点群を中心に、
C1〜2の小規模フレアが10回ほど発生しています。
GOES衛星SUVI 304で見ると、
2936黒点群の活動が目立っています。
2枚目に動画を掲載します。
プロミネンスが次々と現れています。
太陽の北東の端(左上)に現れた黒点は、
2941群と番号が付けられています。
STEREO Ahead衛星によると、
向こう側にある頃にフレアを起こしている様です。
今後の活動に注目して下さい。


