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【A Happy New High School Soccer!】高校サッカー2021年度、青森山田の完全制覇!

みなさん、こんにちは。

さて、今回は昨日行われた高校サッカー選手権の決勝:青森山田-大津(熊本)に関する高校レベル、すなわちU18レベルのサッカーについてメモしておこう。


(あ)サッカーには新しい概念パーフェクトゲーム」「ノーシュートノーゴール」「ノーコーナーキックゲームが必要

まず、昨日の青森山田と大津の試合は、4−0で青森山田が圧勝した。九州の強豪、熊本の大津は190cm以上の選手が2人もいたにも関わらず、1試合通じてシュート0本に完封された。


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もしサッカーにも野球のようなノーヒットノーランとか、完全試合という概念があったとしたら、昨夜の試合はノーヒットノーランである。

フリーキックなどのセットプレーを与えることは、野球でいえば、フォアボールを与えることに相当する。こういうものは、野球で言えば、ランナーを出したことにあたる。

だから、相手にコーナーを与えた点で、青森山田には相手の得点のチャンスを与えたから、完全試合ではなかった。

サッカーにおける完全試合というのは、相手に何もさせないこと。フリーキックもコーナーキックも何も与えないことだろう。

しかし、シュート数をゼロにしたということは、ノーヒット。無得点はノーランに相当する。

というわけで、昨夜の試合は完全試合ではなく、ノーヒットノーランに相当した試合だったとなるわけだ。

野球にはノーヒットノーランの達成という記録があるわけだから、サッカーにも相手をゼロシュートのノーゴールにしたというのを「ノーシュートノーゴールの達成」という記録と見るべきだ。


この新しい見方で昨日の試合を見ると、単に4−0の圧勝とか完勝とかいうようなレベルではなかったことになる。サッカーにおける「ノーシュートノーゴールの達成」なのだ!

逆に相手にすれば、最大の記録的「恥」になるわけだ。

一方、その前の準決勝の青森山田ー神村学園の試合は、普通の見方でいえば、6−0の圧勝ということになる。しかし、この試合は神村学園はコーナーキックを取れなかった。シュートは何本かあったから、ノーヒットノーラン相当にはならなかった。この試合は、野球でいえば、「無四球試合」ということになる。「ノーコーナーキック試合」だ。


今後のサッカーには、野球の「完全試合(パーフェクトゲーム)」「無安打無得点(ノーヒットノーラン)」「無四球試合(ノーフォアノールゲーム)」のような概念が必要だ。つまり、「パーフェクトゲーム」「ノーシュートノーゴール」「ノーコーナーキックゲーム」である。
そして、これは1つの記録として認定されるべきだ。

これはサッカーにおける試合分析をより詳細に分析的にさせるのだ。

昨日の試合は、そういう意味では、もう少しで完全試合寸前のノーシュートノーゴールの試合だったのだ!

言い換えれば、大人と子供の試合のようなものだった。

決勝でこれだ。

しかも、年間で、初夏の高校総体、夏のJリーグのU18高円宮杯、冬の高校サッカー選手権の3大タイトルすべてを優勝した三冠であった。



(い)サッカーの中高一貫教育の重要性

実際、Jリーグの誰が見ても青森山田の選手たちの肉体が違った。すでに試合前に並んだ段階でガタイが違うのである。足の太さが違う。いくら上手くても静岡学園や前橋育英や流通経済大柏の選手たちはまだ子供=少年の体をしている。しかし、青森山田の選手たちは大人以上の肉体をしているのである。今回の青森山田の選手の方が、日本代表のセルティックの古橋亨梧や三苫より出来上がっているのだ。


はたしてこの違いはどこから出てきたか?

日本サッカー協会およびJリーグはこの問題を研究すべきだろう。


私の個人的意見では、こういうことだと思う。

つまり、

サッカーの中高一貫教育

の成果。

Jリーグの下部組織ジュニアユースは、U12の小学生までの指導においてはほぼ完璧である。大半の青森山田の選手もそうした下部組織出身だ。

しかしながら、U18の高校レベルになると、ユースと高校で差が出てきたというわけだ。

これまではU18レベルでは、Jリーグ下部組織が出来た当初のうちは、高校の方がレベルが高かったのだが、最近はJユースが逆転していた。しかし、この数年は完全に青森山田の時代になった。

JユースのU18といっても、U15から色々の選手が入るから、向こう3年の指導にすぎない。ところが、青森山田や他のいくつかの高校は中高一貫で中学入学時代から同じ指導者のもとでサッカーに打ち込む。

ちょうど、天下の進学校の開成高とか灘高とかが、中高一貫で東大受験を目指すのと同じと言える。

つまり、今の青森山田は、サッカーの灘高のようなものと言えるだろう。プロサッカー進学校である。



(う)Jユースにはない高校サッカーの特徴1:同級生の存在

話はちょっと前に変わるが、だいぶ前、まだ久保建英選手が子供の頃から、私は久保建英選手が帰国した場合、日本のJユース下部に入るより、この青森山田に入るべきだとメモしてきた。しかし彼はすべて逆に行った。その結果が今だ。彼は1試合フルに働くことが今だに出来ない。

いくら上手くても、現代サッカーでは攻撃だけのミッドフィルダーはありえない。攻守に渡り、縦横無尽にずっと動き続けなければならない。そうしたスタミナが必要だ。

この体力は中高時代にどれだけ厳しい練習を積んだかでその伸びしろが決まる。だから、これを育成するためにも久保建英は青森山田の黒田監督の指導を受けるべきだと考えたわけだ。


さらに、青森山田や強豪校には特別の環境がある。私はこれが非常に大きいと信じている。

特別の環境とは何か?

つまり、今現在の我が国のスポーツ強豪校には、同級生や生徒の中にサッカー以外のスポーツで

オリンピック金メダル=世界一

を目指している高校生がいるということだ。

青森山田には、あのフィギュアの伝説を作った羽生結弦選手や宮原選手がいた。他にも陸上とかたくさんの選手がいる。

これが思春期の子供にはものすごい影響を与えるのだ。そうした別の高校生からそのメンタルや日々の習慣を学ぶことができる。それも同級生として。

彼らから、

ぼく達はまず日本一を目指しそれから日本代表として世界一を目指す。
なのに、どうしてサッカー部はU18優勝とか高校チャンピョンなの?
なぜ日本一や世界一を目指さないの?

というような素朴な疑問が跳ね返ってくるわけだ。中高の段階でだ。

私はこういう刺激が一番の薬だと信じる。

要するに、いまの日本サッカー協会やJリーグのやり方では、世界一を目指せないということだ。いまだにU38日本代表である。30歳代の日本代表選手では世界一は無理だ。

Wカップは1ヶ月の長丁場だ。しかも上に行けば行くほど日程が混む。若くなければその過密日程で活躍できない。今回の青森山田はこの選手権の連戦でも見事にリカバリーして中4日の大津より中2日の青森山田の方が走り回った。


(え)Jユースにはない高校サッカーの特徴2:全寮制

さらに、高校サッカーには部員が多い。大半が寮生活である。そこで仲間同士で学ぶ事が非常に大きい。これが、大半のJユースにはない。

フランスが最初にWカップで優勝した時のジダンとアンリは、フランスの国立サッカー学校出身だった。そこは全寮制でサッカーの才能があれば、授業料はただ。その学校は学業もちゃんと学ばせる。

なぜなら、いくらサッカーが上手くても、必ず引退が来る。引退後には将来的には経営者や監督になる。それにはちゃんとした教育が必要になるからだ。

中高の時代、実は「一旦親から離れること」これが成長の決めて、成長の秘密である。
しかし、我が国ではなかなかこれが理解されていない。

3歳ぐらいまでは親とベッタリ。そしてU12までは親元でも良いが、次第に思春期を迎えて、親に反発する頃、この時期に全寮制の学校へ入ること。

これが偉大な人間に変わる1つの分水嶺である。

人間、いつかは親と離れて独立するわけだから、それは比較的早くそうした方が良い。しかし、いきなり成人して社会で1人になれば孤立するだけだ。急に荒波に揉まれてそれに耐えきれず引きこもりになるだろう。

だから、一旦寮生活という形で同級生と集団生活を行いながら、親元を離れる。これは独立への免疫をつけることになる。

残念ながら、久保建英選手の場合は、U8でスペインに行ったため、ずっと親や親代わりが付き、この寮生活を経験していない。だから、サッカーにも子供っぽさが残る。どこかに甘さが見られる。

私の個人的見解では、もしすべての学校で全寮制になれば、「親との確執で自殺」とか、「引きこもり」とか、まずありえないだろう。国は一度この方向で考え直すべきである。

親にしても、自分はサッカー経験なかったのにサッカーを教えるとかそういう苦労をしなくてすむ。

しかしながら現実では、すべての学校に良い指導者がいるわけではないし、だれにも才能があるわけではないから、いつもそういうものは限定的になるだろう。

Jリーグユースの場合でも、広島とか、一部にはU18で全寮制の場所がある。今の日本代表監督の、森保監督が広島の監督時代に優勝できたのは、広島のユースの教育が非常に有効だったからだ。その指導者が元ジュビロの選手で元日本代表選手だった服部監督だった。

その時の生徒の1人が、いまの槙野選手である。あるいは、森崎双子兄弟である。

だいたい子供の思春期に親が絡むとろくなことにならない。いじめというのも、そんな時期に変な親が絡むから生じるのである。親子の軋轢で出来た鬱憤を他の子に晴らすのである。

だから、不良や非行少年も親から離せばただの人。まともになる率が高い。ニートはいうまでもない。全寮制に引きこもる場所はない。そもそもプライバシーなんてない。皆家族以上の存在になるのだ。これが大事。

なぜなら、青森山田のサッカー部の場合、全寮制と言っても、1部屋に10人前後で雑魚寝だ。相撲部屋のようなものだ。個室のあるホテル住まいのようなものではない。

私は中学や高校時代にサッカー部の1週間の夏合宿をやったが、体育館に体操のマットを敷いたり、クッションの布団を敷いて、みんなで雑魚寝だった。我々の時代はそんな感じだった。公立校だったから。寮なんてない。だから体育館になる。いわば、今で言えば、避難所生活のような感じだろう。あんなダンボールの衝立なんてするはずもない。

まあ、物事には一長一短はある。だから何事にも完璧なものはない。

しかし、全寮制で親元から離れることの意義は非常に大きいと私は信じる。

親は、せっせと学費だけ稼げばいいだけだから親の負担も減るだろうから、子供にあたる必要もない。



(え)Jユースにはない高校サッカーの特徴3:大観衆の試合とトーナメント

もう一つは、いくらJユース上がりの選手がうまくても、メンタルはまた別だ。

Jユースの選手やあるいは親元から通う選手がメンタルが弱いのは当たり前だ。静岡学園の天才ドリブラーはPK戦でPKを外して敗退した。

しかし、こういう経験をこの時期にすると今度そういう面で強くなる。あるいは、弱いからOKをしないことになる。

Jユース出身者が一流のプロになっても、その頃のメンタルのままだから、結局PKで緊張しPKを外すようになる。

さらに、Jリーグユースの試合形式はほとんどリーグ戦。しかも同級生がいないから、ほとんど親だけの観客のいわば無観客試合しか経験しないで大人になる。

一方、高校サッカーの場合、高校総体は体育教育の一環である。だから、この成否が大学入試の査定に響く。さらに、全校レベルの大会だから、お互いに生徒間で他の競技を応援に行く。だから、観客が多く、応援団と選手たちの仲間意識が出る。

選手権の場合は、一般客が入るから、何万人もの前の大試合になる。親や関係者や応援団で大きな声援の中で行われる。この2年は新型コロナで無観客試合が多かったにせよ、こうした大試合の雰囲気はある。

少年少女時代にこうした大試合に慣れておくのが大事だ。

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しかも、最初から最後まで決勝トーナメント方式の試合である。だから、1試合でも負ければ敗退である。

Wカップは、予選リーグ3試合、それからベスト16になり、そこから決勝トーナメントである。だから、結局最後はトーナメントなのだから、負ければ敗退。

いつも「これが最後の試合になるかもしれないというプレッシャーの中での戦い」を経験する事が大事である。

しかしながら、Jユースの選手は、高円宮杯の決勝トーナメント以外、これを経験する場がない。だから、この試合の負けても問題ない。まだ試合がある。という変な負け癖がつく。

しかも、大半がJユースの小さな練習コートの試合である。これでは、大試合の会場の雰囲気の中でのプレーを経験できない。


やはりいわゆる「勝者のメンタリティー」をつけるには、Jユースのやり方には限界がある。いくら頑張っても、Jユースの試合には観客が来ない。

その結果、プロになり、大試合を経験するようになると、結局、そういう場で大活躍するのは高校サッカー経験者ばかりということになる。

他は、チームのリーダーというよりはコマの一つになるにすぎない。

本田は星稜、岡崎は滝二、大迫は鹿児島城西、柴崎は青森山田、大久保や遠藤保は鹿児島実業。。。。

つまり、個性あるサッカー選手、記憶に残るサッカー選手の大半が高校サッカー出身で、刺身のツマのような選手の大半がJユースの選手ということになる。

ガンバ大阪ユースの天才、宇佐美はどうなった?もはや日本代表にすら選ばれない。度重なるチャンスを逃したからだ。

本田はガンバユースに入れなかったから星稜へ行ったのである。

実は、それがこれまでメモしたような意味で、本田を大人に成長させたのである。

親元を離れ、全寮制で過ごし、フィジカルを鍛えられ、高校生同士で切磋琢磨し、常にトーナメントを経験し、大観客試合を経験し、メンタルが鍛えられる。これを経験したかどうか、これが最後に差が出てくるのである。

サッカーの鉄則は3Bである。

Ball Control, Body balance, Brain

つまり、テクニック、肉体力、精神力のことだ。

だから、Jジュニアユースで鍛え、高校サッカーで肉体を鍛え、総体・選手権でメンタルを鍛える。これがこれまでの成功モデルだった。

本田選手はこれで成功した。

しかし、

時代はすでに中高一貫の時代になった

つまり、3年でフィジカルを鍛えるのではまだ完成しない。6年で徐々にフィジカルを鍛えた選手にはかなわないのである。

それが今回の青森山田の優勝の教訓である。


ところで、1つだけ残念だったのは、主審が大会を通じて青森山田のファールを全くとらなかったことだ!

喉への肘打ちとか、かなり危険なファールをしていたが、レフェリーが無視して流した。

決勝でも、青森山田の大津に対するファールを取らなかった。逆に、大津の青森山田へのファールはことごとくとった。

そうでなくても実力に差があるのに、あれだけファールを見逃されたらいい試合にできるはずもない。

この傾向、つまり、シード校に対する主審の偏愛は日本のサッカーには有害である。ぜひ指導か警告をすべきだと思う。



とまあ、今回の大会はこういう印象受けましたヨ。

しかし、テレビ放映がない。ダゾーンしか見れない。やはり、田嶋会長はだめですナ。金亡者である。

森保といっしょに早く引退して欲しい。



青森山田、優勝おめでとう!

ほんとすべての試合の空中戦で勝っていた。サッカーは空中戦に負ければ終わり。素晴らしい試合をありがとうございました!


一方、大津高校、準優勝おめでとうございます!

大津のオフサイドトラップは実に見事だった。ダイレクトパスの連携プレーには迫力があった。



高校サッカーに乾杯!






弥栄!






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by kikidoblog3 | 2022-01-11 10:06 | 高校サッカー

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