【終戦日】天皇陛下のご詔勅「大和民族は困難な時期でも志操堅固たれ!」→「日本人は自分の主義や主張や貞操などを固く守って変えるな!」
2021年 08月 15日
朕は、深く世界の大勢と、
帝国の現状をかえりみて、
非常措置をもって
事態を収拾しようと考え、
ここに忠実にして善良なる
汝ら臣民に告げる。
朕は、帝国政府に、
米英支ソの四国に対して
ポツダム宣言を受諾する旨、
通告した。
そもそも、
帝国臣民の安寧をはかり、
万国が共存共栄して
楽しみをともにすることは、
天照大御神からはじまる
歴代天皇・皇室が遺訓として
代々伝えてきたものである。
朕もこれを常々心がけてきた。
先に米英の二国に宣戦した理由も、
実に帝国の独立自存と
東アジア全域の安定とを
希求したものであって、
海外に出て他国の主権を奪い、
領土を侵略するがごときは、
もとより朕の志すところではない。
しかるに交戦状態はすでに4年を過ぎ、
朕の陸海軍の将兵の勇敢なる戦い、
朕のすべての官僚役人の精勤と励行、
朕の一億国民大衆の自己を犠牲にした活動、
それぞれが最善をつくしたのにもかかわらず、
戦局はかならずしも好転せず、
世界の大勢もまた
我が国にとって有利ではない。
そればかりか、
敵は新たに残虐なる新型爆弾を使用し、
いくども罪なき民を殺傷し、
その惨害の及ぶ範囲は、
まことにはかりしれない。
この上なお交戦を続けるのであろうか。
ついには我が日本民族の滅亡をも招きかねず、
人類文明そのものを破滅させるに至るのか。
そのようになったならば、
朕は何をもって
億兆の子を保てばよいのであろうか。
皇祖神・歴代天皇・皇室の神霊に謝れば良いのか。
以上が、朕が帝国政府に命じ、
ポツダム宣言を受諾させるに至った理由である。
朕は、帝国とともに
終始一貫して
東アジアの解放に
協力してくれた
諸々の同盟国に対し、
遺憾の意を表明する。
帝国臣民であって戦陣で戦死した者、
職場で殉職した者、
悲惨な死に倒れた者、
およびその遺族に思いを致すとき、
朕の五臓六腑は引き裂かれんばかりである。
戦傷を負い、
戦争の災禍をこうむり、
家も土地も職場も失った者たちの
健康と生活の保証にいたっては、
朕の心より深く憂うるところである。
思うに、今後、帝国の受けるべき苦難は、
もとより尋常なものではない。
汝ら臣民の真情も、
朕にはよくわかる。
しかしここは
時勢のおもむくところに従い、
耐えがたきを耐え、
忍びがたきを忍び、
もって万国の未来、
子々孫々のために、
泰平の世への一歩を
踏み出したい。
朕はここに国家国体を護り維持しえて、
忠実にして善良なる汝ら臣民の
真実と真心を信頼し、
常に汝ら臣民とともにある。
もし事態にさからって
激情のおもむくまま事件を頻発させ、
あるいは同胞同志で排斥しあい、
互いに情勢を悪化させ、
そのために天下の大道を踏みあやまり、
世界の信義を失うがごとき事態は、
朕のもっとも戒めるところである。
そのことを、
国をあげて、
各家庭でも子孫に語り伝えなさい。
そして神国日本の不滅を信じ、
任務は重く道は遠いことを思い、
持てる力のすべてを
未来への建設に傾けて、
道義を重んじて、
志操を堅固に保ち、
誓って国体の精髄と美質を発揮し、
世界の進む道に
おくれを取らぬよう心がけなさい。
汝ら臣民、以上のことを朕が意志として体せよ。
御名御璽
昭和20年8月14日
時勢のおもむくところに従い、
耐えがたきを耐え、
忍びがたきを忍び、
任務は重く道は遠いことを思い、
持てる力のすべてを
未来への建設に傾けて、
道義を重んじて、
志操を堅固に保ち、
誓って国体の精髄と美質を発揮し、
世界の進む道に
おくれを取らぬよう心がけなさい。
汝ら臣民、以上のことを朕が意志として体せよ。
[使用例] タカラジェンヌとは言葉の厳密な意味における脚光を浴びた美貌の処女の集団である。奮励努力の精神、志操堅固の集団である[山口瞳*江分利満氏の華麗な生活|1963]
[使用例] よほど志操堅固な藩を置かないかぎり、京都的思想に魅せられて三藩とおなじ穴のむじなになってしまうおそれもある[司馬遼太郎*王城の護衛者|1965]
[使用例] 婚姻というものは本人が望んでいようがいまいが、父母親戚の者が無理にも組み上げてやるべきもの。ことに志操堅固の者や、学業に熱中しておる者、それに変わり種は、世話してやらぬばあっという間に不惑を過ぎるぞ[酒見賢一*泣き虫弱虫諸葛孔明|2004]
1.そう〖操〗 ソウ(サウ)・みさお・あやつる とる
手にとってうまく扱う。あやつる。
「操縦・操作(そうさ)・操車・操舵(そうだ)・操船・操業・体操・情操」
2.
手にとりもつ。とる。
「操觚(そうこ)・操筆・操刀」みさお1.みさを 【操】
意志を変えず、身をかたく持すること。節操。
2.
貞操。
「―を守る」







































