みなさん、こんにちは。
今回は今度の台風が非常に興味深いものだった。それで、これをメモしておこう。
(あ)3連発台風
まず、気象情報では今回の台風は、台風9号、10号、11号と名付けられたが、11,10,9という順番にやってきた。



私は非常に面白かったので、最初からずっと観察していた。
(い)MIMIC-TPW2
やはり気象庁の古臭い天気図ベースの「お天気おじさん、お天気お姉さん、お天気お兄さん」は「脳天気」だった。
いわゆる気象図からでは本当のことはわからない。
また、雲の位置を見るレーダー情報でも、本当の気象と雲の位置がずれているために、正確ではない。
やはり、グローバルな生のリアルタイムの可降水量(total precipitable water)の情報が必須である。
これのれによれば、台風9,10,11号はこんな感じだった。






(う)カルマン渦
さて、これを見てなにかを思い出さないだろうか?
そう、この渦の並びは、流体力学でいちばん有名なものににているように見える。
それが、
カルマン渦
というものである。これだ。
この現象は、よく九州の南方で見られる。
(え)ケルビン・ヘルムホルツ不安定
もう一つこれに非常に似ているのが、「ケルビン・ヘルムホルツ不安定」という現象である。
普通はよく空の雲で見ることができる。
この気象現象の理論は、以下の本に詳しい。
柘植俊一 「流体の科学(上)」日刊工業新聞社
境界面の上下で密度が違ったり、速度が違ったりする場合に起こる。この条件では、境界面が不安定になるのである。
(お)カルマン台風
今回の台風は、時間的にも最初に台風9号ができ、その次の台風10号、そして台風11号の順で誕生した。
したがって、左から右へ流れる流体にできるカルマン渦に非常に似ている。
本質的には、界面の上下の速度差でうまれるケルビン・ヘルムホルツ不安定は、カルマン渦の原因と共通のものがある。
果たしてどこがカルマン渦の起点になったのか?
おそらく、渦の起点となる場所が中国の海南島あたりだっただろう。
その次に台湾、そして沖縄九州の傾斜と偏西風の流れが同じ傾斜になり、海南島がカルマン渦の起点になった可能性が高い。
いずれにせよ、今回のこの現象は、気象学者には非常に面白い問題になったのではなかろうか?