みなさん、こんにちは。
寝ても覚めてもキャンディーズ、キャンディーズ。やっぱり今日もキャンディーズでいってみよう。
1977年4月9日。スーちゃんの4月8日の誕生日の翌日。
奈良県の文化会館でライブ・コンサートが開催されたらしい。
1977年だから、7月17日の祇園祭の日のあの突然の解散宣言まであと3ヶ月。
それがどうやらこれらしい。

当時は、カセットレコーダーを持込可能で、ファンたちがこうしてどんどん録音できた。
だから、だれかがこうして43年後も未来のハイテクを使って再現できる。
ところが、いまのように録音機持ち込み不可、撮影禁止となると、だれも記録できない。スタッフは有限だ。だから、やれることは限定される。
だから、もしスタッフが撮影や録音で失敗したり、記録の保管に失敗したらそれで一巻終わりである。
こういう意味では、やはりスマホであろうが、何であろうが、ライブ映像の録画自由化すべきだろうと思う。あまり、金儲け主義に走るべきではない。
19分目にスーちゃんへのハッピバースデーツーユーの大合掌がある。
ミキ&ラン「おめでとう」
スー「ほんとうにファンのみんなにお祝いされて、とても幸せです。どうもありがとうございます」
こんなのは、JFK以来?あのJFKの大統領就任の時に、マリリン・モンローが歌ったあの映像以外で余り見たことがない。
興味深いのは、43分目あたりから、テレビ・ラジオでCMに出ているという話から、そのCMソングを一緒に歌おうということになる。
公演最初のメンバー紹介の司会はミキさんだったが、最後のCMソングのところの司会はランさんだった。
CMテーマソング集が始まる。だいたいこんなやつ。
いまがチャンスです、サンヨーのブラックシャーシー、ハウスのククレカレー、などなど。
やはり、コンサートにもCMスポンサーから資金提供があった。
だから、その分コンサートでもどこかでCMしなけれならなかったのだろう。
そして、その後が実に興味深い。
会場のファン、大半が男子なのだが、その中から、2人をステージに乗せるのである。
46分目過ぎあたりから。
「せっかく関西地方へ来たから、みなさんとお友達になりたいですね」
といって、1人の男子をステージに上げる。
スー「キャンディーズのレコードはもっているの?」
「キャンディーズの曲の中で何が好きですか?」
「いまCMやっているでしょ、どんな歌が好き?」
ラン「プレゼントあげましょうか」
ミキ「シールがある。優しい悪魔のシールがあります。」
「キャンディーズのデビルタイムのTシャツがあります。」
「これロビーで売っているので、ぜひ買ってくださいね」
「では、もう一人上げましょうか」
といって、別の男子を上げる。その彼はまだ高2だった。
たぶん、俺が当時コンサート会場へ行っていたとすれば、同じ年の彼。
だから、その彼がご存命なら、いま63歳位だろう。
その彼にもいろいろプレゼントするが、そういうのがほしければロビーに売っているから買ってね。
そう、ミキさん、ランさん、スーさんが叫ぶ。
実に商売上手。この時期のキャンディーズはかなり商売上手になっていた。
そして、みんなでデビルのサインをして終わる。
やさしい悪魔のデビルサイン。
この曲は吉田拓郎作曲。
しかし、この振り付けも吉田拓郎がかなり関わったという。
だから、このフリーメーソンのシンボルとしていまや誰もが知るサインは、ひょっとしたら吉田拓郎が我が国へ持ち込んだのかも知れませんナ。この辺は定かではないが。
いずれにせよ、1976、7年にはこのサインは我が国に流布していた。
今は昔の物語だ。