みなさん、こんにちは。
さて、きのう以下のものをメモしたが、
どうだろうか?われわれ物性理論物理学者のものの見方がどういうものかわかっただろうか?
ウィルス感染というのは、1個のウィルス程度では感染しない。
しかしPCR検査はたった1個でもそれを何億倍にも拡大し、検出する。
大橋先生がいうように、たとえば、この本
新型コロナウィルスが体内に感染するには、少なくとも100万個以上のウィルスの摂取(付着や接触)が必要である。
つまり、鼻くそ1粒の1/100の大きさの新型コロナウィルスの角砂糖を摂取しないと感染しない。そういう事情だ。
空気中では角砂糖状態にはない。ウィルスは一個ずつバラバラに飛散する。
ツバのような液体状態ではかなり集団になる。しかし、つばのごくわずかの%がウィルスである。リスクは体積が1/1000になった分、1000倍に跳ね上がる。
だから、体の表面に液体を付着させることは、空気を吸うことの1000倍のリスクになる。
だから、レストランの食事中の食卓より、トイレの方がリスクが1000倍になる。
人混みでのマスクの効果はしない場合とする場合では、この意味で1000倍の差になる。
しかし、1000倍程度では、ウィルスの感染率から言えば、誤差の範囲内にすぎない。つまり、それほど大差はない。
というわけで、以上の俺流解析をまとめると、
(あ)マスクの効果は、した場合がしない場合の1000倍。
(い)ツバは呼吸の1000倍のリスク。
(う)感染には鼻くその1/100の大きさの角砂糖程度のウィルスの摂取が必要。
(え)食事中よりトイレのリスクが1000倍。
こんな感じになる。
さて、これと理化学研究所の富士通の世界最速スーパーコンピュータ富嶽
の計算結果と比べてみよう。
飲食店での食事を想定し、縦60センチメートル、横1.2メートルのテーブルについた4人が、マスクをせずに会話した際のシミュレーション(模擬実験)をした。発話者が出す0.5~200マイクロ(マイクロは100万分の1)メートルの飛沫の拡散を調べた。
1人の発話者が正面と隣、斜め向かいに座ったそれぞれの人に顔を向けて会話した場合を計算した。隣の人は、正面に座る人の約5倍の量の飛沫を浴びた。斜め向かいだと、正面の約4分の1にとどまった。
部屋の湿度でも飛沫の拡散の程度は変わった。せきをした時、湿度が約30%では、口から出た飛沫は乾燥して小さくなる。大きさ0.5マイクロメートル以下の空気中を漂う微粒子(エアロゾル)になり、周囲に拡散した。湿度60%の場合に比べ、1.8メートル先に届く飛沫の量は2倍以上になった。
湿度が約90%の場合、飛沫が乾燥しにくくなり、机の上などに落下する量が増えた。湿度60%の時と比べて、机の上に落ちる飛沫の量は2倍近くになった。
理研の坪倉誠チームリーダーは「部屋の湿度は70%程度に維持するのが適切だ。座る位置にも気を付けてほしい。特に冬場は換気するのが重要だ」と話した。
私が言う「鼻くその1/100の角砂糖」に匹敵するものが、上の計算では、「200マイクロメートル」(200ミクロン)の飛沫粒子である。
前方のテーブルの上や、横を向いた場合の肩に乗るものである。
マスクはこういうものを防ぐという意味では効果がある。
私の見積もりの結果と彼ら計算屋の結果は、ほぼ一致したのではないか?
しかし彼らは感染リスクの倍率は計算できなかった。俺は、1000倍のリスクだと見積もった。
では、彼らはそれに要した時間と金はいくらか?
製造に1300億円。
利用料金はこれ。
まあ、昔よりだいぶ使用料金が安くなった感じがするが、何時間の計算か、どのくらいの大きさのプログラムかで料金が変わるのだろう。
いずれにせよ、人件費も含めて、かなりの金額が、上の計算には必要だろう。
俺の場合は、ほぼただ。0円。
ところで、上の富嶽の管理者には、神戸大の私の知人のグループが入っている。
というのも、富嶽のある場所が、神戸のポートアイランド博の後にできたポートアイランドにあるからである。そこに理研のスパコンの拠点ができた。
そもそも富士通のスパコンの科学計算への利用で立ち上がった部署が、計算科学研究部というものだった。これは、最初蒲田にあったが、私が米国から帰国後、私が1991年3月に中途採用として富士通へ入社した時に私とともに新設された部署である。
翌年、千葉の幕張システムラボラトリに移動した。まだロッテが幕張に本拠地を移して間もない頃だったと思う。まだあまり人はいなかった。
ここは、スパコンの利用のために、スパコンを利用の需要を高めるため、そのサポート部隊として、素粒子論、流体力学、量子化学、建築、交通など、さまざまの科学分野の巨大計算のスパコンおよび並列計算をまとめて扱う部署となったのである。
しかし私は、軌道に乗ったらすぐに理研のポスドクへ移った。
その理由は、その新設の新規ビル内でシックハウス症候群によるひどい咳に悩まされたからである。別に辞める理由はなかったが、私にはその空気が症状を悪化させ、文字通り空気を変える必要に迫られ、幸い理研で年齢制限を無視して1才オーバーの私を採用してくれたからだった。当時から理研の大型コンピュータやスパコンは富士通製であった。今思えば、この「富士通」という出身も採用に一役演じたのかもしれない。
だから、富嶽には私の知人も関与するし、富士通の私の遠い後輩たちも活躍しているのだろうと思う。頑張って欲しいと思う。
ところで、そもそも、
なぜ神戸阪神淡路の神戸大震災が起こったか?
というと、この日本の当時世界一のスパコン計画を阻止し、とん座させるために、米ペンタゴンのいまのバイデン側陣営につながる連中が起こしたものである。
その結果、20年以上、我が国のスパコン計画が遅れたのである。だから、やっと世界一に返り咲いた。
いま問題ないのは、たまたまトランプ陣営が政権にあるからである。トランプが負ければ、また米国軍産複合体に対する驚異は狙われることになる。その意味では、拠点は要注意である。
さて、スパコン計算のことは終わりにして、最初の問題に戻り、2018年までの通年の季節性インフルエンザと2020年の新型コロナの比較について、
桁違い
ということについて、面白いものが出てきたので、これをメモしておこう。以下のものである。
つまり、
もし今年の新型コロナの感染データを、従来の季節性インフルエンザの感染データに同じスケールで重ねたらどうなるか?
というものである。
インフルエンザの感染者の桁は、1000万人。新型コロナの感染者の桁は、1万人。
つまり、リスクは1/1000。
(お)新型コロナはインフルエンザの1/1000のリスク。0.1%のリスク。
スケールにして10倍は、面積では100倍、体積で1000倍。
これがスケーリングの法則である。
インフルエンザが1000倍のリスクであるというのは、私が最初に分析したように、インフルエンザウィルスは軽く空中浮遊し空気感染できるが、新型コロナウィルスは1000倍重く、空気感染しない。エアロゾルや液体で感染する。この違いである。
こういうことも、まだスパコン計算屋たちは見つけていないよナ。
これにて一件落着。めでてーな。