みなさん、こんにちは。
さて、このところ比較的頻回にYouTubeへのアプロードを試験的に試みた。これである。
何でもそうだが、何事も実際にやってみないとわからない。そういうことがある。
やってみてわかったことは、やはり文章を書くことより、話すことの方が肉体的には楽だということだった。
そもそも私がインターネットでBBSやブログを始めたのは、ひどい花粉症でしゃべれない。
だから、話すよりは書いたほうが楽だということが理由だった。
私はずっとスポーツをやってきたから、対人関係で人前で話すことは結構好きだったし、得意な方であった。
学生時代も延々と人と議論するのが好きだったのだ。
それがユタ大に留学した2年目辺りから咳が続くようになり、帰国後の富士通に務める頃、それが極大になった。
それで、もはや企業努めは不可能だと考えて、理化学研究所に移ったのである。
その後は、首都圏勤務からここ徳島阿南へ来た。
ここで空気の清浄な場所で何とかひどい咳込みと戦いつつ、研究を行った。
そしてどうにかこうにか論文作りに専念していたというわけだ。
ちょうどその頃、国内で1996年にインターネットが誕生した。
そのため、時同じくしてインターネットで自分の主張や意見を披露するということをするようになったのである。
しかしながら、この時期は咳がひどく、普通はマスクをいつも2枚重ねていた。
さらにタオルで巻かなければ咳が治まらない状態になっていた。
花粉の時期には、咳込みがひどくなるとひどい吐き気で呼吸困難になるほどになったのである。
ちょうど今年の武漢コロナのこの時期のような状態である。
当時はマスクをしっぱなしの人間はかなり偏見の目で見られたものである。
この時期は、アレルギー剤は常に持ち歩かざるを得ない状態だった。
おそらく世に出回っていたほとんどの薬や吸入器を使った経験がある。
だから、抗アレルギー剤、抗ヒスタミン剤、トリルダン、アレジオン、。。。
などなど、まだ市販されるようになる前に全部使っていた。
だから、それぞれの薬の副作用や後遺症も身を持って経験しよく知っている。
たとえば、こういった薬には心臓に悪く、時には急性心不全を導くというような副作用である。
しかしながら、2005年に減感作療法を行う医者が身近に現れ、それを試しに受けてみたのである。
週に1回5種類のアレルゲンの皮下注射を2年半続け、私のアレルギー咳はほぼ完治した。
たとえ、咳が出たとしても、すぐに治まるようになった。
以前は一度咳き込み始めたら吐き気がでるまでもう止まらなかったから、これは上出来であった。
その結果、いまでは、この花粉症の時期でもノーマスクで外出できるようになった。
ジョギングも1年中できるようになったのである。
それで、少しずつ人前で話すことに自信を取り戻し、講義や講演を行ったりできるまでになった。
だから、いまでは比較的最近では講義や講演会やらも受け付けるようになった。
一時は、阿南高専で授業を引き受けることもできるようになったというわけだ。
ヒカルランドなどの講演会も受けられるようになった。
同時にどこへでも出かけられるようにもなったのである。
こういう苦い経験から、私はブログにメモする形以外では人前で話すとか、人に向かって話すとかいう作業はことごとく控えていたのである。
これは基本的にはいまもそうで、必要がない限り、人と話す機会はない。
ふだんは奥さんと話すだけである。
だから、武漢コロナに感染しようがないのである。
「三密」どころか、「希薄」だからである。
物理的にもこの辺は日常的に人と会うことがない。
せいぜいスーパーで買い物する場合に他人を見る程度である。
近所付き合いもないし、たぶん東京よりない。
これについては、またいずれメモするつもりである。
こんな状況だから、いざYouTubeにアップロードするムービーを録画するというのは、かなりの抵抗があった。
だから、ずっと私には無縁のもので、YouTubeは見るだけのものと決めていたのである。
私の知り合いでは、保江邦夫先生のような、多数のお弟子や学生やファンのある人の仕事(作業)だと思っていたわけだ。
しかし、今回の武漢コロナ騒動やら地震が近いかもしれないという状況下で一念奮起したのである。
やはり「物事はやれるときにやっておこう」精神というやつで、まずはためしてガッテンだ。
こうして、人の前での会話や講義でもない、講演でもないということで、相手が見えず非常にやりにくいのだが、あえてYouTube用の話をまとめることにしたのである。
いざ実際にやってみると、やはり話すこと自体に「咳き込む」とかそういうことがなければ、書くより話す方が非常に楽だったという事実である。
ブログに書き込むには、手作業で文字を打ち込むや読むとか、かなり目を使う。しかもそれに非常に時間がかかるわけだ。
これと比べれば、話すというのは、口から出るままに任せられる。「口からでまかせ」である。
しかも一期一会、一回こっきりの緊張感もある。
逆に自分が録画したYouTubeを見ることも聞くこともできる。
だから、自分が別の論文を作りながら、自分の話を気に流しながら作業することもできた。
このことから、おそらく他人も、私のYouTubeを聞きながら、別の作業をすることもできるだろう。
つまり、映像や音声の場合は、「ながら〜〜」ができるのである。ながら族で行ける。
武田鉄矢の今朝の三枚おろしもそうだ。それがラジオ番組だからよいのである。
だから、耳で聞きながらだから、自動車の運転をしながら聞くこともできる。
家事をしながら聞くこともできる。パソコンをしながら聞くこともできるというわけだ。
私の姿かたちを見たくない人は声だけ聞けばいいし、そもそも有限の時間であるから、興味なければ見る必要はない。
しかしながら、私自身がメモするという形でこの拙ブログは行ってきた。
だから、この路線から言っても、YouTubeにメモする形でも良いのではないかと考える。
私自身は、自分の話を耳で聞いてチェックしながら、別の作業ができる方が楽だった。
というわけで、今後、基本的には、かなり詳細な議論を呼ぶような内容は別にして、今回までに作ったようなものは、YouTubeにアップする形が増えていくだろうと思う。そうするつもりである。
よろしくネ。