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【9月入学・学校大学無償化】人は理想を追い求めないといけない。

summer



みなさん、こんにちは。

この辺りは梅雨前にいったん真夏が来る。そして、雨季が来て、また真夏が戻る。こんな感じの気候である。

昨日はセミが鳴き始めて真夏の雰囲気が出てきた。暑い夏、日本の夏、蚊のある夏の始まりである。


さて、最近結構興味深い話が出てきたようだ。

新型武漢コロナで今年の春の卒業式や入学式が行えなず、さらには新学期も始められなかった。

結果、入学式や学期に始まりを9月へ移行させるという意見が現れはじめた。


なんとも皮肉である。

よりにより、こんな感じで9月入学が登場するとは???

やはり、日本人は背に腹は代えられないということなのだろうか?


実は、この9月入学問題は、かなり前から議論があった問題である。

私自身、1990年にユタ大学留学から帰国したあと、拙著「3セクター分立の概念」の中でこの問題を論じたのだった。




【9月入学・学校大学無償化】人は理想を追い求めないといけない。_a0386130_14593296.jpg




さらに、1995年に日本物理学会へ送付した意見でもこの9月入学について論じた。




まさに「若気の至り」ということだろうが、若さの勢い余って、日本物理学会のお偉方にこんな意見をぶつけていたらしい。

この中で私は10数個の提案を行った。一応再掲し、メモしておこう。


提案1:Ph.D.は真のブレイクスルーに対してのみ与えること。その代わり、(育英)奨学金は十分な額を与え、期間は最長8年間に延長し、ブレイクスルーのチャンスを増やすこと。

提案2:アメリカなどで普通に行われている、共通試験(Common Exam)、適性資格試験(Qualifying Exam)を大学院に設置すること。

提案3:大学院の博士課程、前期(修士)、後期(博士)の区別を撤廃し、一本に統一すること。

提案4:論文博士制度を撤廃すること。

提案5:大学、大学院はEqual Opportunity/Affirmative Actionを採択すること。

提案6:人事は講座制の上のレベルで行い、助手、助教授の職を教授と独立したものとすること。

提案7:日本物理学会規約に人事におけるインサイダー取り引きと天下りの禁止条項を設定すること。そして違反者には罰則を設けること。

定義1:学問分野におけるインサイダー取り引きとは、因果律を破った取り引きのことである。

提案8:大学内に、名前付き(冠)教授、Distinguished Professor、Professor Emeritusなどの(定年のない、死ぬまで勤められる)永久職を設置すること。

提案9:大学内にシニア、ジュニア教授制度、研究教授と教育教授の区別を設けること。

提案10:日本の大学は学期、授業構成を欧米型に合わせ、学科単位のトランスファーを国際的に行いやすくし、欧米の9月入学6月卒業に合わせること。日本人が海外で取得した学位を認めること。

提案11:学生に指導教官を選択する自由を認めること。そして委員会メンバーは5人まで増し、他分野、他大学の教授も含められるようにすること。

提案12:教科書の選定は学部(あるいは学科)レベルで行い、欧米一般の共通レベルに合わせること。

提案13:日本の大学、大学院は講座制度、研究室制度を廃止すること。



この中の【提案10】が【9月入学】を扱ったものであった。それぞれの理由は、その論説の中にある。

一応、この【9月入学】についての部分だけ、再掲しておこう。


  我々が大学生や大学院生になるときのことを考えて見よう。すぐに分かることは、第一に日本と欧米における入学時期の違いである。第二に日本と欧米の間で授業構成や単位取得構成がまったく異なるということである。これらは留学に関するものである。次に国内で学ぶ場合に関するものとして、第三に指導教官の選択の自由の問題、第四に教科書の選定とレベルの問題などがある。  
第一の日本と欧米における入学時期の違いの問題を考えて見よう。日本では4月に入学し、3月に卒業する。欧米では9月に入学し、6月に卒業する。これを単に文化や伝統の違いとすることもできる。しかしそれは浅はかである。というのは、この差による我彼の学生たちの被る時間的、金銭的損失は計り知れないものがあるからである。もし日本の学生が欧米へ留学する場合、4月から9月まで半年ほどブラブラしていなくてはならない。そして、学生が欧米の大学を卒業し日本国内で職を得るとき、6月から次年度の4月まで一年近く失業していなくてはならない。さもなくば、中途採用しかない。一方、欧米の学生が日本へ留学する場合、日本ではすでに新学期が始まっているため、やはり6月から次年度の4月まで一年近く待つか、あるいは途中から始めなくてはならない。このように留学生たちは不当に時間的、金銭的に損させられているのである。これは明らかに、日本と欧米の学生たちがどの国で学ぶかというときに生じる基本的権利を損なうものである。同時に、自国内で学ぶ学生たちと他国で学ぶ留学生たちとの間の不公平であるといえる。つまり一個人の学生としての権利が不当に犯されているということである。  
第二に、日本の学生が欧米へ留学する場合に困ることは、日本と欧米の間で授業構成や単位取得構成がまったく異なるということである。この結果、我々が日本で取得した単位を欧米の大学院へほとんどの場合トランスファーできず、新たに単位を取得し直さなくてはならない。これまた留学生たちにとっては大きな時間的、金銭的損失である。  
さらにはソニーや富士通などの日本の大企業では、海外で日本人が苦労して取得した学位を認めない。これは文部省の意向による。欧米人にはそれを認め、高額の給与を支払うのに、同じ学位を持つ我々日本人を不当に差別しているのである。実際、私の最終学歴は修士号のみとされ、何ら給与や待遇に差はなかった。  
以上を是正するために、私は以下の提案をしたい[5]。
提案10:日本の大学は学期、授業構成を欧米型に合わせ、学科単位のトランスファーを国際的に行いやすくし、欧米の9月入学6月卒業に合わせること。日本人が海外で取得した学位を認めること。

さすが井口和基さん、痛烈な批判だ。


だが、これは100%の事実だ。我が国民が知らない/知らされていない、関心がないことだったにすぎない。

人は、自分に無関係なことはどうでも良い;知らないことは存在しないことになる。

我々日本人が欧米でBachelor(学位)やMA(修士号)やPhD(博士号)を取得しても、文部省、いまの文科省の通例では、これらはカウントされない。一方、外人の場合は、きちんとカウントされる。

だから、外人の場合は国内でPhD取得者は博士号取得者としてそれ相当の給料や待遇を得られるが、我々日本人の場合は、ゼロカウントだから、PhDを取得しても国内の最終学歴を最終学歴とみなされ、その応じた待遇を与えられる。

したがって、外人と日本人がPhDを持った場合は、日本人のほうが学歴が低いことになり、出世が遅れる。

私もそうだったが、私は日本企業では、修士号扱いだった。

おそらく、同じ理論物理学者の東大の有名教授だった、故和達三樹先生(ニューヨーク州立大)、トポロジカル量子化の甲元眞人先生(シカゴ大)たちも出世が遅れた理由はこれだったと思われる。事実、甲元先生はノーベル賞クラスだが、最後まで東大物性研の准教授のままだった。

さらに興味深いのは、甲元さんの場合、物性研で准教授として自分が大学院生から育てたり、ポスドクで育て、そういう彼らの職を見つけてやったわけだが、その学生やポスドクだった方が指導教官の甲元さんより先に正教授になったという事実である。

同じ理論物理学者でも、保江邦夫先生の場合はその逆で、大学院卒業前の在学中に運良くまさかのスイスのバーゼル大の職が決まり、突貫工事のような博士論文でも博士になったわけだが、論文より肩書が大事な我が国では、非常に有利だったと考えられる。30代で正教授におなりだった。

これが、我が国の現実である。

【9月入学】も大事なことには違いないが、日本人学生が命がけで海外で努力して得た学士号や修士号や博士号の価値を認めるべきだろう。



実際、私がユタ大にいたころも、結構命の危うい状況は何度も遭遇した。4年も住めば、かならず何度もそういう場面に出くわす。

凍結した坂道の道路から滑って交差点のど真ん中に侵入したとか、
高速道路を逆走し、出口がなく、10数キロ対向車を交わしながら走ったとか、
高速道路で居眠りして、トラックと正面激突しそうになったとか、
隣の部屋のインディアンのパーティーに来た見知らぬインディアンに真夜中に部屋のドアを壊され襲われそうになったとか、
白人モルモン青年たちにいきなり自動車のドアが開いて石を投げつけられたとか、
中古マイカーのエンジンが運転中に噴煙を出すとか、
自分の駐車場に他人が入れ、仕方なくその横に駐車していたら、レッカーされたとか、
隣の部屋の住人が夜中にマリファナをやりはじめ、その煙がこっちに侵入し、最悪の事態になりかけたとか、


はっきり言って、白人のいる世界、外人のいる世界で、気持ちよく過ごすというのは並大抵のことではないのだ。

我が国のようにはいかないのである。

こうして難なく無事に目標を完結し、大学や大学院を卒業し、学位や修士や博士になって新卒として帰国したら、待っていたのは、中途採用や学位のノーカウント。


こんな現実を知れば、さすがに若者はバカでない。

「留学なんてするか?この野郎!」(たけし風)

ということになる。


しかも、日本で博士号をとって日本の国費留学する場合や大学間の交換留学奨学生などと違って、個人で留学資金を支払うわけだ。

むろん、言うまでもなく、私も企業で貯めた金を全部アメリカの留学生活へつぎ込んだ。幸い私は甲元先生のおかげでTAがもらえたので、なんとか貧しいながらも留学を貫徹させることができた。感謝してもしきれない恩である。


まあ、日本の「ガラパゴス化」も良いが、これにはそれなりの良さもある。しかし、外人には認め、日本人には認めないとか、そういう差別は撤廃すべきだろう。

一般に女性差別とか騒ぐが、女性は女性差別されているようで、いつもそれが不利に働くかというと、そうではない。このことはあまり議論されない。

例えば、社長秘書は大抵は女性である。それは、男である社長が女性が好きだから、女性を置きたいと思うわけだが、業務内容からすれば、男性でもできる。

いくら自分が社長秘書になりたくても、男性は差別されてつけないのである。

留学から帰った帰国子女でも、鈴木杏樹のような場合、最初から帰国子女扱いでテレビ局に入社できたりするが、男子の場合はそういうことはない。

女性差別、すなわち、差別がいつもネガティブだけだというのもまた妄想なのである。

人は自分が得たあまり人に知られたくない利益は話したがらないものである。


かつてアメリカで、結婚していたらもらえないが、離婚し片親になれば生活保護がもらえるように法改正したら、その途端に離婚だらけになり、申請者が一気に増えたということがあった。

1組の夫婦で子が2人なら、夫婦共働きの給料しかもらえない。しかし、一人ずつ子を引き取り、離婚すれば、2組の片親がそれぞれ生活保護を受けられる。

こうなれば、方や必死で働いてやっと夫婦の給料を、方や働かなくてもそれぞれが生活保護ということになり、もし共働きより2人の生活保護の方が同じくらいかそれより良ければ、離婚した方が豊かになるわけだ。ドライな人は即座に離婚した。

つまり、国や自治体の生産性は減り、それらの負担は増える。

これと同じことを最近は我が国でも行っているわけだ。


さらに、これに対して、子供の教育費が馬鹿にならないとなれば、子供の数が減る。

最近では、3人め以降には補助金が出るから我々が子供を育てた頃の昔ほどではないらしいが、子供の数が増えれば、教育費が増える。

子供にとり教育は命である。どの分野へ進むにも教育は必要である。

それが教育に金がかかりすぎて、お金持ちの子供でなければ、良い教育が受けられない。

すでに我が国はそういう普通の国になっている。

普通のお金持ちでも、沢山の子をは作れない。


だから、その効果はアカデミックな世界にも如実に現れ、我が国の研究レベルはどんどん下る一方だ。

いまや、大学や大学院でもモンスターペアレンツがやってくる時代らしい。たとえば、保江先生の話にある。


保江邦夫 先生 【 定年退任記念学外最終講義 2017 】 <9/13>


保江邦夫 先生 【 定年退任記念学外最終講義 2017 】 <10/13>


保江邦夫 先生 【 定年退任記念学外最終講義 2017 】 <11/13>


保江邦夫 先生 【 定年退任記念学外最終講義 2017 】 <12/13>



さて、そんな子供の【学費の無償化】。これについても、保江先生がこんなことを言っておられた。



【 保江邦夫 先生 特別講演会 2016年 】 <10/14> 『 健康道場 サラ・シャンティ 20周年記念特別講演 』 ~ 僕が日本のこころを大切にするようになったわけ 〜



【 保江邦夫 先生 特別講演会 2016年 】 <11/14> 『 健康道場 サラ・シャンティ 20周年記念特別講演 』 ~ 僕が日本のこころを大切にするようになったわけ 〜


【 保江邦夫 先生 特別講演会 2016年 】 <12/14> 『 健康道場 サラ・シャンティ 20周年記念特別講演 』 ~ 僕が日本のこころを大切にするようになったわけ 〜



【 保江邦夫 先生 特別講演会 2016年 】 <13/14> 『 健康道場 サラ・シャンティ 20周年記念特別講演 』 ~ 僕が日本のこころを大切にするようになったわけ 〜





さすがに保江先生、35年大学教授を経た経験は伊達ではなかった。


我が国の教育制度を抜本的に変えない限り、少子高齢化や幸せな社会は作れない。


まあ、最近、そんな我が国へ来て、日本をよいしょし日本礼賛する外人たちは、きっと日本人がそうやって劣化し困窮化し崩壊するのを助長する作戦なんだろうなあ。ロスチャイルドのエージェントなんだろうナア。

テレビ東京やTBSは米政府や米CIAの出先機関が作ったTV会社という話だからな。


こんな我が国よりは、欧米に住んだ方がよろしいちゃいまっか?



ところで、9月入学というより、実際は10月入学の欧米は、6〜9月が夏休みである。

武漢コロナで1〜5月まで休校になったとしてもすぐに夏休みだ。だから、1学期の損にすぎない。1年のアカデミックイヤーの1/3の損。

一方、我が国では、1〜9月まで武漢コロナで休校になれば、ほぼ1年の損になってしまう。


この意味でも、我が国はけっこうダメージが大きいと言えるかもしれない。まあ、それも考え方によるがナ。



ところで、一応メモしておくと、このブログは、「私個人のメモ」という立場のブログである。「備忘録」である。

だから、「俺が一番」「絶対君主」「唯我独尊」「上から目線」「高圧的」「ノークレーム」

「嫌なら読むな」

のサイトである。

ここでは俺がチコちゃんなのだ!よろしく。わかったか???








弥栄!







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by kikidoblog3 | 2020-05-13 08:39 | 日本社会

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