人気ブログランキング | 話題のタグを見る

【バイオハザード】「米コロナ対策チーム」vs「日本コロナ感染症対策本部」→日米社会の差がコロナ対策本部に忠実に現れた!

安倍・二階コロナショック




みなさん、こんにちは。

さて、もうかなり遠い昔になってしまったが、私は1986年9月から1990年10月まで米ユタ州ソルトレーク市にあるユタ大学物理学部へ留学していた。

1990年の春先に無事に口頭試問をパスし、5月に最終的な博士論文提出し、6月にすべて完了し、無事に卒業を迎えた。

その夏、残りの日々をアメリカのポスドクが得られたら米国にそのまま残り、得られなければ日本へ帰国するというその夏休みの期間の7月から9月を、そのままその頃住んでいたアパートで、フィアンセ(今の奥さん)といっしょにのんびり過ごしていたのだった。

その夏に、これまでずっと自分がそうではないかと考えてきたことを一気に原稿用紙に書き下ろして、それをそこから日本の文藝春秋社へ送りつけた。が、返事はなく、没になった。

その後、ポスドクが得られる気配がなく、そのままフィアンセと一緒に帰国したのだった。1990年の秋頃、そのころ弟が東京駒込に住んでおり、そこに世話になっていたのだが、そのアパートから東大までバスで行ける距離だったので、たまたま東大工学部にいた昔の友人の永長直人君の最近の論文をもらおうと出かけたのだった。

そして、そういえば、ソリトンで有名な和達三樹先生(故人)が理学部にいるなと思い出し、散歩がてらに和達先生の研究室へ顔を見せに行ったところ、私がサザーランドのところでPhDをとって帰国したばかりだと話したところ、たまたまその時研究室にあった2つほど就職先を紹介していただけたのだった。

そして、東芝基礎研と富士通システム部に見学に行き、結果的に後者に決まったのだった。

そうして、一段落がついた頃、再び、ソルトレークで書いた論文を日本物理学会の有志の会誌に送ったところ、それが掲載された。それがこれだった。

「物理学者の社会的責任」サーキュラー、科学.社会.人間、第37号、10(1991)。

富士通にいる間にもともと持っていたアレルギー性の咳き込みがひどいシックハウス症候群になってしまい、業務することが困難になったため、他に職場がないかと探したところ、運良く理化学研究所の3年任期の基礎科学特別研究員として採用していただけた。

ここで、2年目に同じ論文を限定500部の自費出版の本として出版したのだった。それがこれだった。

拙著、「3セクター分立の概念:日本社会の構造的問題とその解決の方向」、
近代文芸社、東京、2月、1995年。

【バイオハザード】「米コロナ対策チーム」vs「日本コロナ感染症対策本部」→日米社会の差がコロナ対策本部に忠実に現れた!_a0386130_14593296.jpg



そして理研の基礎科学特別研究員の任期満了に伴い、わが妻の実家のある徳島県阿南市へ子どもたちといっしょに引っ越したのだった。

その後、その本は限定500部ですべての在庫がなくなって久しかったので、2005年ごろ、これを新潟の当時できたばかりのオンデマンド出版社から自費出版を行った。それがこれだった。




さて、だいぶ前置きが長くなってしまったが、上の最後の本の表紙にあるように、これは日米の社会構造の違いを表している。

結論は次の図そのもので尽きている。


【バイオハザード】「米コロナ対策チーム」vs「日本コロナ感染症対策本部」→日米社会の差がコロナ対策本部に忠実に現れた!_a0386130_15033993.jpg

日本は明治時代からの民間の上に政府であるお上が乗る形の社会である。つまり、「2セクターの社会」である。天皇や宗教がその外に存在する。天皇が「シラス」の象徴としていようがいまいが、この構造は今現在まで変わっていない。

共産党政府のある中国や旧ソ連は、すべてがガバメンタルセクターしか存在しない。つまり、「1セクターの社会」である。第三世界はすべてこの形である。むろん、いうまでもなく、南北朝鮮もこのカテゴリーに入る。

一方、欧米の中でも特にアメリカは、上図の左のように、社会構造が明確に「セクター」に分かれる。これはオバマ時代もいまのトランプ時代も全く変わることなく、3つの基本セクターでできている。つまり、「3セクターの社会」である。宗教セクターはその外に存在する。だから、実質的には「4セクター」が存在する。これがアメリカ型である。

この構造は非常にユニークで、アメリカの最もアメリカらしいところを表す。いまのところ地球上でこの形態まで達した国家はアメリカしか存在しない。これが、アメリカ社会の「頑強性」を生んでいる。アメリカ型民主主義という以前にこの社会構造のユニークさが生む強さの方が非常に重要なのだ。

こういう事情を私自身の経験や観察から結論づけたというのが、上の本であった。


今回、武漢コロナウィルスの各国への感染アウトブレイクに対する取り組み方に如実にこの社会構造の差が見事に反映したように見える。それで、このことをメモしておこう。


我が国日本については、みなさんご存知だから、特にメモしないが、安倍政権の一挙手一投足ですべてが決定される形になっていただろう。つまり、民間(企業)セクターの上に、政府(政治・官僚)セクターが君臨するため、政府セクターが指示しない限り民間で独自路線で動けない。

【バイオハザード】「米コロナ対策チーム」vs「日本コロナ感染症対策本部」→日米社会の差がコロナ対策本部に忠実に現れた!_a0386130_16083353.jpg




特に医者や学者の存在する大学セクターが政府組織の内部あるいはその下あるいは民間組織として存在するため、大学人が政府に対して意見を公式に行うことができない。

実際、今回の武漢コロナウィルスの感染発生時に誰も何も発言できなかった。発言した場合はあくまでYouTubeなどにおける個人的な見解としてだけだった。

だから、我々が知るように、我が国では「ワンチーム」の防疫体制ができるまでに相当に時間がかかってしまった。


一方、アメリカの場合は、どうやら日本では全く報道されていなかったため、どういうことが起こったのかまったく分からなかった。しかしながら、どうやら最初から「全米規模のワンチーム」がトランプ大統領の権限の下でできたようだ。

それがこれだった。

まずペンス副大統領の責任の下で、この疾病対策本部「コロナウィルス対策チーム」ができた時、全員で【祈った】のである。


【バイオハザード】「米コロナ対策チーム」vs「日本コロナ感染症対策本部」→日米社会の差がコロナ対策本部に忠実に現れた!_a0386130_15221620.jpeg



そして、今日、この「コロナウィルス対策チーム」がこれまでに議論に議論を重ねてできた、いまの段階で行うべきことを全米国民に対して配信したのである。それがこれである。


【バイオハザード】「米コロナ対策チーム」vs「日本コロナ感染症対策本部」→日米社会の差がコロナ対策本部に忠実に現れた!_a0386130_15244424.png


【バイオハザード】「米コロナ対策チーム」vs「日本コロナ感染症対策本部」→日米社会の差がコロナ対策本部に忠実に現れた!_a0386130_15261041.png

トランプ大統領政権の代表者がペンス副大統領(60歳)。

軍関係者、疾病対策代表者、経済界代表者、大学研究者の代表者、税金関係者、。。。

などがワンチームとして、この対策チームを作った。


そこで参考にするように言っていたのがこのサイト。


Coronavirus Disease 2019 (COVID-19)


この報告で、米人1人1人がどのように行動すべきかを提言している。国民がいまやるべきこととやってはいけないことを明確に提言している。また、すでに1日に400万人の感染検査が行える体制にあることを報告した。


我が国の場合、いまだにこういうタイプの提言はない。あくまで安倍晋三自公政権からの思いつきで場当たり的日和見的な指示が出されるだけである。


つまり、ここに三セクター分立している国家と二セクターしか存在しない国家との差が見えるのである。

【バイオハザード】「米コロナ対策チーム」vs「日本コロナ感染症対策本部」→日米社会の差がコロナ対策本部に忠実に現れた!_a0386130_08340381.png


アメリカの場合、政権代表、国会代表、軍隊代表、医学チーム代表、ワクチンチーム代表、財務財源チーム代表、大きく見て3つのセクターの代表、小さく見て6つの代表、たぶん細かく見ると12の代表が集って、ワンチームを作り、お互い同じレベルで意見を出し合う。

トランプ政権の代表であるペンス副大統領は、他のセクターの最高の学者やリーダーの意見に忠実に従う。各セクターはそれぞれに独自の財源を持っているから、独自に動ける。たとえば、ハーバード大だけでも大学に独自の財源が1兆円もある。こういうハーバード大クラスの研究大学が全米にはすくなくとも200は存在する。州立大はこの中に入る。ユタ大もそうである。他に、5000を超えるアカデミーやカレッジや大学が存在する。


一方、我が国の場合は、安倍晋三政権の要人の顔色だけをみて施策が決定される。厚労省や経産省の役人は、政治家の政治判断を仰ぐ形でしか動けない。各省庁の下に位置する医学界の医者団は大学におり、大学人は官僚の指示がなければ動けない。そもそも何かをする場合の予算がない。日本全体の大学予算は、せいぜいアメリカのカリフォルニア州の州立大学機構よりもその予算規模が少ない。


この差が、アメリカが戦争とかパンデミックとか、何かが起こった場合に、悠然としてかっこよく見える理由である。


ちょうど30年前の1990年、私は我が国もこういう国になるべきだとひらめいたのだった。

そして、各都道府県に東大を作るべきだ、あるいは、少なくとも、日本を道州制のように大きく分けて8ブロック程度に分割し、そのそれぞれに東京大・京都大級の研究大学を設置していくべきだと提言したのである。

そうすれば、我が国に大学セクターが分離独立できるはずだと考えたのだった。

そうできれば、東京一極集中が分散化できる。我が国も本格的な地方自治が可能になるはずだと提案したのである。

すくなくとも、大学人の力が上がり、大学人の数が増せば、国家公務員官僚にも政治家にも大企業エリートにも真正面から真摯な意見を言うことができる国家になるはずだと提案したのである。


ところが、歴史はこの正反対を進んだ。

三セクターを分立するほど、東大型の大きな研究大学を設置するのではなく、各種学校や単科大学や日本語研修用の小さい大学ばかり作ったのである。その結果、そんな無名の大学に進学するのは第三国の外人ばかりになり、日本人は相変わらず都市部の有名大学ばかりへ行くことになった。

そこへ橋本首相、小渕首相、森首相、小泉首相の時代に「科学技術基本法」(1995)ができて、地方の大学は地方の公立大学しかないまま、大学へ研究資金として、それまで地方交付税として使われていたものが投資された結果、首都圏や大都市の大学は大きく様変わりしたが、地方の大学はより貧乏になり、昔の地方大学の地位が失われ、文字通りの駅弁大学へと転落したのだった。

その結果、ますます東京一極集中が進む一方になり、もはやだれも止めることができなくなってしまったのである。


ボンビーガールでも東京に住む。そういう番組まできるほどになった。

地方には若者が勤めることが可能な魅力的な高度科学技術の職場が存在しないからである。あったとしても数が限られる。


まあ、俺個人としては、

正義はゆっくり動く

という言葉を信じて、いつの日か、俺の思想の意志を継いで、この問題を解決してくれる若者が現れることだけを祈りたい。

まあ、かなり期待薄だろうなあ。


とにかく、こういう国家にあっても負けず、みなさんはなんとか感染しないで、生き延びてほしいと思う。

ご幸運をお祈りいたします。グッドラック!



弥栄!




【バイオハザード】「米コロナ対策チーム」vs「日本コロナ感染症対策本部」→日米社会の差がコロナ対策本部に忠実に現れた!_e0171614_11282166.gif

by kikidoblog3 | 2020-03-11 16:14 | 本や著作の紹介

井口和基の公式ブログ 3


by kikidoblog3
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28