みなさん、こんにちは。
さて、昨夜は東アジア選手権の女子サッカーの決勝:なでしこジャパン―南朝鮮の試合があった。
結果は、最後の最後に籾木(もみき)選手がPKをとり、自分で決めて1―0で勝利。3戦全勝で4大会ぶりの優勝を遂げた。
さて、私はもちろんこの大会の試合を全部見たが、この夏の女子サッカーW杯フランス大会も見たが、やはり日本人選手には独特の特徴がある。
これはサッカーだけではないが、野球でも他のスポーツでもほとんどのスポーツで言えることだ。
何か?
というと、日本人の場合、子供の頃強いが、大人になると弱くなるという現象である。
野球でもよく知られているように、リトルリーグでは何度も世界優勝を成し遂げているが、中高大一般プロとなるに従って、差がなくなり、そのうち追い越される。
科学でもそうで、高校までは日本の高校生は非常にレベルが高いが、大学、大学院と進むと、大学の後半あたりから逆転されて、その後差がつく一方になる。
同様にサッカーでもそうで、サッカーセンスだけでやれる子供の頃は、日本人の子供チームは非常に強く、だいたいU16ぐらいまでは優勝できる。それが、U18、U20と進むに従って、逆転され、U27のW杯レベルになるとまったく相手にならなくなる。
こういう問題がある。
これはかなり前から知られてきたことだが、その原因の解明はなかなかはかどらない。そうしているうちに、年中行事のように、日本人サッカー選手は同じことを繰り返してきた。
今回のなでしこジャパンの選手たちにもこれが見て取れた。
今回の若いなでしこジャパン代表の多くは、U17,U20のW杯で優勝したメンバーが揃っている。
杉田妃和、長谷川唯、南萌華、。。。
中でも杉田妃和はW17W杯ではMVPだったと思う。
右が杉田妃和、左が長谷川唯。
ところが、今大会、その前の夏の女子サッカーW杯でもそうだったが、U17の2014年から5年たった今、
まったく進歩していない
のである。
これと同じ傾向は、レアル・マドリードへ移籍した久保建英にも言えることだ。ほとんど進歩していない。
一方、昔は杉田妃和や長谷川唯に簡単に交わされていた欧米の女子選手やアジアの選手たちが、この5年で日本人の最優秀選手を追い越し、完全に実力が逆転しているのである。
杉田妃和に関して特に悪かったのは、パス精度が上がらないというのと、パスが遅いということである。
サッカーには、
ホスピタル・パス
というものがある。
これは、適当なパスでパスされたボールが味方の選手と敵の選手との間に出され、両者がボールを蹴ろうと走り寄る時に、まさに両者が激突したり、蹴り合いになる。
たいがい、味方が敵に蹴られたり激突して、大怪我を追う。そしてリタイア。負傷交代。
こういう危険なパスのことをいう。
こういう曖昧なパスよりはむしろ敵に渡したほうがマシだ。
今回のなでしこジャパンの中盤の杉田妃和、ほっぺの三浦
のパスにはこのホスピタルパスが非常に頻繁にあり、それで長谷川唯と岩渕真奈が潰されて怪我したのである。
ところで、プロサッカーの場合、同じチームの選手が、自分が活躍してほしくないと思っている選手へわざとホスピタルパスを蹴り、その選手を怪我させて潰すということがしばしばある。
男の妬みほど怖いものはない、というように、わざとこういうことをする輩もいる。日本代表レベルにもいた。誰とは言わないが。
W杯が近づくと、我が国に出稼ぎに来ている韓国人選手がよくそういう事を行う。日本の代表クラスを事前に潰せ命令が韓国から出るわけだ。
さて、杉田妃和や長谷川唯がなぜ伸びなかったか?
これを研究しなければいつまで経っても日本はうまくならないし、強くならない。
実は、私の分析では、答えが出ている。
(あ)色気づく。
(い)基礎体力強化が乏しい。
(う)フォームの固定化をしない。
一番重要なのはこの3つくらいだろう。
(あ)の「色気づく」というのは、女子のスキージャンプの高梨沙羅がその典型である。
だれが教えたか知らないが、高梨沙羅の顔のことを言って、彼女にメークや整形を意識させたやつがいた。
女子の場合、自分が女であることを意識したり、可愛くなること、きれいになることを考えるだけで、女性ホルモンが出る。そしてますます女性的になる。しかしそうなると筋肉をつけるための男性ホルモンが抑制される。
その結果、筋力が落ちる。同じ量のトレーニングを行っても、女子を意識するのとしないのとでは、まったく筋力アップの効果が違うのである。
かつては子供の頃の高梨沙羅は圧勝に次ぐ圧勝だった。しかし女性を意識しすぎた今は1勝すら難しい。
俺は高梨沙羅にこういうことをさせた犯人を知っている。
ジョーダンは吉本。
こういうことは、女子は引退すれば、自ずと女の子に戻るので、心配すべきではない。
男子の場合の、現役時代は酒を飲むな、に匹敵する問題だと思う。
女子の場合は、現役時代は女を意識するな、ということだ。とくに筋力を必要とするスポーツの場合。
(い)は、やはりユースからU20くらいまでは徹底的に肉体改造のためのトレーニングを行なわないと、先がない。
しかしながら、これは非常にきつい厳しい練習だから、たいていはやらないのである。選手はやりたがらない。特に強いチームはチームが勝っているために、わざわざ厳しいきつい練習をする必要があるのかという疑問を呈してしまうわけだ。
久保建英がレアル・マドリードへ行って何が良かったかというと、最初のうちのレアルのトレーニング風景が取材できたことだ。
これにより分かったことは、レアルクラスでもキャンプのときは基本はタダ走るだけの練習がメインだったということだ。つまり、ボールを使わない、陸上トレーニングと筋トレなど、要するに、スポーツ選手としての基本能力を高める練習がメインだったのである。
ダッシュする、ジャンプする、走り続ける。
こういう場合のスピードを早くする。
より高く、より遠くへ、より長く。
オリンピック競技のように、自分の基礎体力を伸ばす。こういうトレーニングを行っているわけだ。
我が国の選手では、シーズンが終わるとすぐに、グアムキャンプに行く三浦知良が知られている。この三浦のグアムキャンプのきつさは有名だが、これは彼が若い頃からの習慣で、これを行ってきたからこそ、50歳台になっても現役を続けることができたわけだ。
日本人選手は、このきつい厳しい練習キャンプを行なわなければいけない。
日本の高校サッカーでおそらく現在一番きつい練習を行っているのは、青森山田高校である。青森山田は、U18のプレミアリーグでも優勝した。
この正月の選手権で優勝すれば2冠。
この青森山田の練習は実にユニークだ。基本的にサッカーのうまい子の集まりだから、最初にやる練習は肉体づくりが基本になっている。
この肉体づくりが怪我を防止し、将来の伸びしろを作り出すわけだ。
かつてペレ、ジーコ、マラドーナ、そしてメッシ。彼らも170cm前後の日本人並みの小粒な選手たちだった。
彼らが最初にやったのは、この肉体改造である。
王様ペレもサントスに入るまではか細い選手だった。ジーコもそうだ。マラドーナもメッシもそう。
それがプロのユース時代、これからトップチームに進むという段階で徹底的に肉体改造を行った。
その結果、ペレは最速100m10秒で走るようになった。
肉体が強化されると、トップスピードで自分の技や技量を発揮できるようになる。
今現在のメッシがそれだ。
ユースの時代に、100m走、1500m走、3000m走、20km走、こういうものを行い、自分のベスト記録を伸ばす。こういうきつい練習を行なわなければならない。
かつての西ドイツのベッケンバウワー時代、ドイツの選手は10種競技の選手かというほど陸上練習を行った。
サッカーは相手に走り勝つ、競り勝つ、寄り勝つ。そういうスポーツだ。
走ることの基礎能力が高くなればなるほど楽にプレーできるようになる。
いまのなでしこは俊敏さ、アジリティーは高くても力強さがない。パスはボテボテ。ホスピタルパスだらけ。シュートの体勢で腰砕け。
そして最後の(う)フォームの固定化。これも日本人選手はほとんど聞いたことがないだろう。
要するに、正しい蹴り方、自分にあった正しいキックフォーム、正しいアドレスの仕方、正しいパスフォーム、こういうものをおとなになり、プロになってもずっと追い求めなければならない。
たとえば、渋野日向子が出てきた女子ゴルフ。ゴルフはフォームに始まり、フォームに終わるというくらい、正しいスウィングがすべてである。どのクラブを使ってもまったく同じフォームでスウィングする。それも4日間ずっと同じフォームで打つ。
これができない選手はボールが右へ左へ曲がり、バンカーや池や森に捕まり、スコアが伸びない。だから、優勝できない。
したがって、渋野日向子は終始パター練習、ドライバー練習、。。。を行い続けたという。
野球でもそうで、ピッチャーと野手は投球フォーム、打者は打撃フォーム。こういうものをただひたすら固定する。そうした中で筋力アップを図る。
フォームが決まらないと同じボールを同じようにヒットやホームランにできない。ピッチャーはストライクが入らなくなる。
だから、野球選手も毎日同じルーチンで同じようにしてフォームを固定するのだ。
バスケットボールやバレーボールもそうだ。
ところが、驚くことは、我が国の球技の中でサッカー選手だけが、このフォームの固定ということを行なわないのだ。
ボレーシュートのフォーム、インサイドキック、インステップキック、インフロントキック、アウトサイドキック、ヘディング、。。。
こういうさまざまのキックの正しいフォームを固定化できるほど練習しない。
ただ適当にアップをこなし、適当にシュート練習を行い、適当にパス回しを行う。
こういう感じなのだ。
だから、決定力が上がらない。
ところが、昔の日本人サッカー選手はシュート練習ばかりやった。だから、釜本のような名ストライカーが誕生したのだ。
右斜め45度。この角度なら目をつぶって蹴ってもシュートが入る。釜本はそう言った。
それは、フォームが固定化しているからだ。
フィギアスケートの羽生結弦の4回転もフォームが固定化しない限り転倒する。いつも同じフォームで回転できないとだめである。
どうしてサッカー選手がフォームにこだわらないのか?
俺はいつも不思議でならない。
俺には自分の特有のフォームがあった。今もある。
自分のリズム、自分のフォーム。これが自分のオリジナルのプレーを生み出す。
とまあ、俺はそう信じるわけだ。
こういったことから、私は久保建英がバルサから帰国しなければならなかった時、青森山田へ進学することを勧めたのである。
結局、久保建英はFC東京へ入り、早くプロになることばかり急いだ。
その結果、自分の肉体改造は十分にできなかった。まず持久力がない。中盤の選手なのに走り続けることができない。これは致命的欠陥だ。
だから、一人で勝つということができない。ゆえに、試合に勝てない。仲間のせいで負けたことにして終れるのだ。
仲間が不甲斐なくても自分が走り回れたら一人で勝つこともできる。久保にはこれが育たなかった。
このまま行けば、100%宇佐美コースだろう。
ユースはとにかく基礎体力強化。むろん、脳みそもその体力に入る。
サッカーは3Bが重要である。
Ball Control、Body Balance、Brain
これは育成する年齢に対応する。
12歳以下の最初はボールコントロール。ボールと友だちになる。
ユース時代はボディーバランス。つまり、基礎体力強化。
最後のU20に戦術理解。つまり、頭を鍛える。
久保建英のようにボールコントロールだけで止まってしまう。
これが日本人選手の問題点なのである。
頑張れ、日本人!がんばれ、日本代表。
研鑽あるのみだ。