さて、偶然見つけたものにこんなものがあった。
1937年の旧大日本帝国陸軍士官学校の生活を写したフィルムである。まだ1937年勃発の
大東亜戦争が始まったか、始まる直前のもので、1941年勃発の
太平洋戦争が起こる数年前のものである。
この教育内容がまさに文武両道とはこういう事を言うという典型だから、メモしておこう。
興味深いのは、外国語教育がすごかった、ということだろう。
まずラッパで起床。そして体操で始まる。
朝食は、夏6時半。冬7時。
1時間自習。それから授業が開始。
午前中に4限4科目。午後は実科と教練。
文科は、国語、漢文、倫理、歴史。
理科は、数学、物理、化学、地学。
数学の野原教授

化学の太田満先生。
外国語は、英語、ロシア語、ドイツ語、支那語、フランス語。
すべて外国人教授によるものだった。
英語のウィリアム・エドワード・ハリス教授。
ロシア語のヴァレンチン・パブロヴィッチ・バービーチ教授。
ドイツ語のウェグマン教授。
もっと興味深いのが、実科の授業。午後4時まで2時限。
教練、射撃、剣術、体操、柔道、馬術、陣中勤務。
手旗信号によるモールス信号
銃剣
剣道
柔道
体操は、鉄棒
12階段より逆転
跳び箱

到達登板と梁木通過
午後4時10分から5時まで、随意運動時間。
午後5時から6時までが、随意時間。兵器の手入れ、洗濯、入浴、散髪等。
入浴
午後6時から夕食。
夕食後から午後7時まで、号令調整と軍歌演習。
号令調整
うどん、菓子、
午後7時から9時。自習時間。朝と合わせて3時間の自習時間。
それが終わると、手紙が配布。
午後9時。日夕点呼。午後9時半消灯。
とまあ、こんな1日だったようだ。
それにしても、12階段から後ろ向きにダイブして地面に着地するという種目が必須だったとは。
全員体脂肪率10%未満のクリスチャンロナウドのような肉体美を持っていたようだ。
いや〜〜、こんな学校が今あれば、私も行きたかったと思う。
たぶん、ラグビー日本代表のW杯合宿でもこれほどきつい練習をしていなかったんじゃなかろうか?
これが、卒業するまで続いたわけだ。
鉄棒とか、飛び箱とか、縄上りとか、戦後の小学校時代に馴染みがあるものも多い。
我々が中学校の野球部へ入部したら、最初の練習が、絶叫練習。つまり、号令練習。これで声量が増し、遠く離れた選手同士で意思疎通がはかれた。以後、地声が強くなり、サッカー部に変わってもピッチ上のだれにも届く声量でコミュニケーションできたのである。
これを見ても、少なからず、戦前の陸軍士官学校の風習が戦後にも生き残った感じがするのである。
やはり午前中は勉強。午後は運動。朝と夜は自習。
これが一番良いのかも知れない。
ところで、上の12階段からバック転着地。これはかなり恐怖である。私もユタ大のプールで5mからバック転で飛び込むというのをやったことがあるが、後ろや下が見えないからとてつもない恐怖だった。なれたらどうということはないが、うまく入水できないと、からだを打つ。
それを地面の上でやるわけだ。失敗すれば、即死。あるいは、重症。
かなりの根性が鍛えられるだろう。これは。
いやはや、旧陸軍士官学校恐るべし。
ところで、軍隊のある国々では、いまもこの陸軍士官学校が存在し続けてきたわけだ。
米国にも陸軍アカデミーがある。空軍アカデミーもあるし、海軍アカデミーもある。米国では士官学校をアカデミーと呼んでいる。
大学で教えていると、このアカデミーから士官候補生が物理の授業を受けに来る。これが米国式である。私もユタ大学でそうした海軍士官候補生をTAとして教えたことがあった。物理学部のすぐとなりが、海軍(士官候補生)の建物だった。
しかしながら、旧日本帝国の教育は素晴らしかったといえるだろう。
残念なのは、この陸軍士官のどれほどが戦後まで生き残ったのだろうか?ということだ。
恐らく、大半が戦死したのではなかろうか?
憲法改正も大事だろうが、まずはこういう本格的な文武両道の教育を再生させることのほうがもっと大事だろう。
サスケくらいらくらくゴールまで行け、英仏独露支那語を話せ、剣道柔道。。。の達人。そんな人間は戦後の今には皆無なのではなかろうか?
そういえば、この映像の年代よりは少し若いが、いま92歳で死にゆく私の父も、剣道、柔道全部黒帯。囲碁将棋も有段者。旧制甲府一高のトップだったという伝説が残っているが、昔の秀才は運動神経もよく、力も強かった。上には陸軍だから水泳がなかったが、父は水泳もうまかった。
やはり、昔の教育のほうがずっと良かったのである。
いまや、口頭試問とか、筆記試験にするだけで、野党の左翼が邪魔をする。そんな3流国家になってしまった。国を良くすること、国民を良くすることを、堂々と邪魔する国会議員のいるような国になってしまったわけだ。
なんとかせにゃ〜ならん。
それにしても、終戦後に日本のラジオやTVで演じられた戦前のイメージは全く間違っていたのは間違いない。全部、自虐史観計画により、戦前の憲法、軍隊、学校、文化、伝統、風習、日本人、。。。を悪く描いたのは間違いないだろう。
それが、こうしてYouTube時代に徐々に暴露されてきているということである。
弥栄!
