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【電磁気学】山田弘明の電磁気学入門:雷神の秘密を知るために必要な電磁気学の入門書かな?

雷神
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みなさん、こんにちは。

さて、物事は起こるときにはどんどん起こり、来る時にはどんどん来るものである。逆に起こらないときは全く起こらず、来ない時は全く来ない。そういうゆらぎがある。実に不思議である。

保江先生の本が来たかと思えば、今度は私の知人から物理の本も届いた。

それがこれだ。




この電磁気学の教科書は、山田さんが新潟大学の工学部の時代にそこの学生さんたちに教えた講義が元になっている。

しかしながら、人生50年。あるいは、人生60年。

ある程度年齢が重ねてから書いた教科書は若い頃教科を教えながら書いたものとはかなり質が違ってくる。

若い頃の著作は、その内容そのものであり、あまりその周りの風景は見えてこない。

これは子供が修学旅行へ行ってもあまり風物が目に入らないのといっしょだ。

子供にとって仲間といっしょにそこへ旅立ったことが面白く、楽しい思い出になる。だから、周りはあくまで背景にすぎない。

ところが歳を取ると、もうそういう仲間の幾人かは亡くなったり会えなくなったりで、人間のことよりも周りの自然や風物の方がより重要になる。だから、自分のことはむしろどうでも良くなる。

こういうふうなことが教科書の執筆にも出る。

若い頃は、自ずと売名行為のようなことに気を取られるから、自分の観点や自分の理論や自分の仲間の研究のことをわざわざ紹介することがある。しかし、歳を取るとこれの必要がない。

この意味で、その教科の一番の肝だけを余計なものは全部端折って話す。年配者にはこういう芸当ができる。むろん、すべての人がそうなるわけではない。70になっても、いまだに自分がー、自分の理論が―、と元気に書きまくっている執念の物理学者もたくさんいる。


山田さんのこの教科書は、電磁気学で初学者が一番最初に戸惑ったり、苦しんで勉強を止めたりする(つまり、苦手科目として暗記ものにしてしまう)、ハードルとしてうやむやに葬り去るような箇所を、自らの経験を通じて、いかにすればそれを単刀直入にクリアできるか。こういう観点で書かれていると思う。

私は山田さんといくつも一緒に論文を書いてきたから、かなり彼の性格を知っていると思う。

曹洞宗の良寛を信奉する彼は、良寛先生のように聡明にクリアに明快に行きたい生きたいのだ。




ちなみに、我が家井口家は曹洞宗である。創価学会でもキリスト教徒でもウリスト教でもない。


だから、タイトルには「電磁気学入門」とあるにはあるが、本当は「電磁気学明快入門」とか「明快電磁気学入門」とあっても良かったと思うほどだ。

物理学の中でももっとも厄介な理論を初学者に対してたったの226ページ程度で解説するというのは普通はお手上げである。しかしながら、半期の講義15回分で電磁気の大筋を明快に講義しているという点で、恐れ入ったというのが、私の感じである。


ぜひ半期で電磁気を教えたいという大学のセンセイや、学生時代にどうしても電磁気が理解できなかったというサラリーマンなどにはうってつけかも知れない。

これを学んで、より本格的な本を読んでいけるだろう。

保江先生の場合に当てはめれば、この講義の「ヒルベルト空間論」を学べば、今度は「ディラックの量子力学」くらいは読めると言った、東北大の鶴丸先生の教科書のようなものかも知れない。



山田さん、グッジョブ!ご幸運をお祈りいたします。





弥栄!





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by kikidoblog3 | 2019-12-03 09:55 | 本や著作の紹介

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